2023 Fiscal Year Research-status Report
Rural Poverty under Human Capital-Induced Economic Growth : Case Study of the Philippine Rice Farming Villages
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20K12323
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
西村 知 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 教授 (20253388)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | フィリピン / 農村 / 労働 / ビジネス |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、当初は、夏季、冬季、春期中に、研究課題に関する研究調査を、鹿児島県の離島またはフィリピンで行う予定であったが、様々な事情で研究を進めることができなかった。第一の理由は、申請者の所属機関の変更があったことである。6月に異動の作業を開始し、7月、8月は、複数回にわたる採用面接試験のために調査の時間をとることができなかった。また、所属大学でコロナ感染拡大期に中止になっていたフィリピンへの学生の研修旅行を行ったこともスケジュールをさらにタイトにした。1月から3月も異動にかかわる作業のため調査を行うことができなかった。調査をするこはできなかったが、日本国内で、資料を整理したり、関連するシンポジウムを行った。会場は、代表者が所属する鹿児島大学の郡元キャンパスで、法文学部の「鹿児島の近現代教育研究センター」主催で、2023年11月11日に行われた。タイトルは、「鹿児島の近現代」連続トークイベント「#鹿児島の女性 02」(「外国人女性の小規模ビジネス」)であった。教員、学生のみならず、多くの市民も参加し、外国人、特にフィリピン人の地域経済への貢献の可能性について参加者が確認することができた。本研究は、学術的貢献のみならず、社会貢献、特に市民の外国人、フィリピン人への理解を促すことを目標としており、このイベントは評価されるものであると考えられる。また、鹿児島市内の市民グループ(KFCC 鹿児島フィリピン文化サークル)の会員として、代表者の知見をフィリピン人、日本人の会員に共有することも行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
課題の研究が遅れている第一の理由はコロナ拡大により調査ができなかったことである。第二の理由は、申請者の移動によって、長期の国内、海外調査が困難となったためである。第三にコロナ拡大期に中止になった海外研究などの仕事が2023年度に集中したためである。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染が収束した現時点では、二つの目標を設定している。第一の目標は、本来の課題の内容であるフィリピンの農村調査を行うことである。第二の目標は、コロナ拡大のため代替的に行った鹿児島県の離島におけるフィリピン人外国人労働者の調査を行うことである。それぞれ、可能な限り、調査結果に基づいて、報告書や論文を作成する。また、学会報告も行う。
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Causes of Carryover |
コロナ感染の拡大、研究代表者の異動などにより、メインの作業である日本、海外での研究調査を行うことが十分にできなかった。次年度は、国内、海での調査を行うとともに研究成果を学会報告、論文の形にまとめる予定である。
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