2023 Fiscal Year Research-status Report
Sharing the society under globalization :Rethinking British-Irish relations
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20K12336
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
尹 慧瑛 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (70376838)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アイリッシュ・ボーダー / 在英アイリッシュ / 北アイルランド / ユニオニズム / ブレグジット / ブリティッシュネス / アイリッシュネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、変わりゆくブリテン島とアイルランド島の関係性を、ブレグジットにおいて焦点化されることになった「アイリッシュ・ボーダー」「在英アイリッシュ」「和平合意後の北アイルランドにおけるユニオニズム」の3つの研究軸にもとづいて、あらたに捉え直すことを目的としている。
2023年度は海外への渡航条件が整い、本研究計画において初めての海外調査を実施することができた。とくに「在英アイリッシュ」について、前年度にすすめていた、基本文献の収集・分析、デジタル・アーカイヴに収蔵された資料の収集、研究の目的にかなうフィールドについての比較検討をふまえ、現地での聞き取り・フィールドワークの対象をバーミンガムとロンドンに定めた。2023年8月の調査では、複数世代にわたるアイルランド系住民を擁するバーミンガムにおいて、コミュニティを支えてきたバーミンガム・アイリッシュ協会の活動について調査するとともに、1世を中心としたコミュニティ・グループへのインタビューをおこなった。またバーミンガム市立図書館での資料収集もおこなった。ロンドンではかつてのアイリッシュ居住区でフィールドワークをおこない、ロンドン・アイリッシュ・センターを訪問した。2024年3月の調査では、ロンドンの在英アイリッシュ資料館にてデジタル化されていないインタビューデータの聞き取りをおこなった。また、バーミンガムではコロナ禍以降5年ぶりに再開されることとなったセント・パトリックス・デイ・パレードについて、フィールドワーク、参与観察および聞き取りをおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地への渡航が可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度も現地調査をおこない、いくつかのフィールドにおけるネットワーク形成、インタビューをおこなう。また、その成果を研究論文としてまとめ、刊行する。
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Causes of Carryover |
2020~2022年度の3年間において、フィールドワーク・資料収集・学会参加などを目的とした海外渡航を夏と秋に予定していたが、新型コロナウィルスの感染拡大により渡航が制限されたため。2024年度は旅費として使用する。
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