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2023 Fiscal Year Research-status Report

Hierarchy of the urban labor market in china :with increacing number of sharing economy workers

Research Project

Project/Area Number 20K12360
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

小原 江里香  久留米大学, 経済学部, 准教授 (30400203)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2025-03-31
Keywords労働市場 / 中国 / シェアリン・グエコノミー / ギグ・ワーカー
Outline of Annual Research Achievements

本研究では中国での現地調査を予定していたが、調査実施が厳しい現状をふまえ、これをを断念し、昨年度に続いて「問巻星」と呼ばれる調査プラットフォームを活用した予備調査を実施した。また、本研究テーマと関連のある先行研究を収集・整理し、論点の整理を進めた。
本研究は中国の労働市場の階層性とその固定化を検討するものだが、近年中国の労働市場をめぐっては、失業率の高まりが国内外で注視されており、その現状をより詳しく把握する必要があると考えた。そこで、調査プラットフォーム「問巻星」を利用して、2023年11月14日から6日間にわたって上海市の失業者を対象にアンケート調査を実施した。有効回答数は51と小規模な調査であり、母集団の大きさをふまえると適切なサンプルサイズとはいいがたいが、調査結果からはいくつかの傾向が読みとれた。以下、整理する。①大半の失業者は、ネットを介した単発の仕事を請け負うことによって最低限の生活費を確保している、②失業者は合同企業説明会への参加、オンライン求人プラットフォームの利用、知人の紹介など様々な方法で求職活動を行っている、③特に女性の失業者の半数以上は結婚については前向きであるものの、子どもはいらないと考えている。
今回の調査では、ネットを介した単発の仕事が失業者の生活を支える役割を果たしているという重要な示唆を得た。ただし、サンプルサイズが極めて小さいことに加えて、単発の仕事に関する詳細な情報が得られないなど質問項目の構成にも問題があることが判明した。本調査の際にはこうした点を改善し、さらに「流動人口数据平台」のデータを活用して研究の遅れを補いたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現地調査の実施が厳しい状況が続いた。ただし、オンライン調査を利用して予備的調査を行ったので、大幅な遅れを免れた。

Strategy for Future Research Activity

予備調査の結果を踏まえて、再度調査内容を検討する。同様のオンライン調査の実施及び、「流動人口数据平台」を含め別のデータベースの利用を検討する。

Causes of Carryover

調査は全てオンライン上で行い、現地渡航をしなかった。次年度についても渡航が難しい場合には同様のオンライン調査で規模を拡大して実施する。また関連するデータベースの購入を予定している。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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