2021 Fiscal Year Research-status Report
タイ地方都市における創造都市化とローカル・コミュニティ再編に関する民族誌的研究
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20K12407
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
須永 和博 獨協大学, 外国語学部, 教授 (70550002)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ツーリズム・ジェントリフィケーション / 創造都市 / プーケット |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も新型コロナウィルス感染に伴う出入国制限により、現地調査の実施は困難であった。そこで代替的な手段として、以下の作業を行った。 調査を予定していた地域では、すでに国内観光は一定程度回復しつつあり、その状況については、facebook等のSNSを通じて地元メディアや地域団体、事業者等が頻繁に情報発信している。そこでまず、これらの情報を渉猟しつつ、現地の状況を把握することに努めた。 また当初の研究計画では、過去の研究蓄積が一定程度あるプーケット旧市街に加え、新たにいくつかの地域で現地調査を実施する予定であったが、新型コロナウィルスの影響もあり、現地調査は未だ実現できていない。しかし、2021年度末より一部渡航制限が緩和され、現地調査への道筋が立ちつつある。そこで、第14回国際タイ学会(14th International Conference on Thai Studies)でパネル「The Diversification of Thai Tourism: Heritage, Health, Nostalgia, and the Covid-19 Pandemic」を組んだ研究メンバーと適宜情報交換を行い、2022年度の現地調査に向けた準備を整えた。 なお今年度の研究成果としては、中間報告という形で、上記の国際タイ学会での発表(開催日程の変更に伴い、発表は2022年度)を行った他、現在出版準備中の論文集等に論文を寄稿している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染状況に伴う出入国制限のため、現地調査が実施出来ておらず、当初予定していた調査計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現地調査を予定しているタイ国では、2021年度末より一部渡航制限の緩和が始まっている。また、2022年度は、勤務先より学外研修(サバティカル)の機会を得たため、研究活動に専念できる時間が増えた。そこで今年度は、2、3回程度の現地調査をタイ国にて実施する予定である。ただし、これまでの遅れを1年間で取り戻すのは困難であることも予想され、状況によっては補助事業期間の延長等も視野に入れ、然るべき研究成果を発信できるよう検討していきたい。
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Causes of Carryover |
当初予定していたタイ国での現地調査が、新型コロナウィルス感染に伴う出入国制限により実施できなかったため、使用予定額の一部が次年度繰越しとなった。なお、2021年度末よりタイ国への渡航制限が緩和されているため、2022年度に関しては現地調査が実施可能となる見込みである。
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