2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on construction of academic base for wellness tourism
Project/Area Number |
20K12426
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
荒川 雅志 琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (70423738)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウェルネスツーリズム / ウェルネス / ヘルスツーリズム / ヘルスケア / スパ / 温泉 / ウェルビーイング / 健康経営 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度では、ウェルネスツーリズム分類・モデル提示をおこなった。海外ウェルネスツーリズムの定義や実践例を海外研究者の協力のもと網羅的に収集し、日本型といえるモデル提示の可能性を検証、研究全体の総括をおこなった。 Wolfgang(2004)は、「余暇活動の時間においてヘルスケア、治療・回復、リラクゼーション、食事療法、運動、スキンケア、美容などで構成したツーリズム」とし、行為の具体例を挙げて説明している。世界観光機関(2018)では「身体的、精神的、感情的、職業的、知的、そして霊的なものを含む人間の生活のすべての主要な領域を改善し、バランスをとることを目的とした観光活動。ウェルネスツーリズム旅行者の主な目的は、フィットネス、健康的な食事、リラクゼーション、自分への褒美、癒しトリートメントなど、予防的、積極的でライフスタイルを向上させる活動に従事すること」と定義される。海外事例にあるヨガ、スパ、瞑想、健康的アクティビティなどはウェルネスツーリズムのイメージを想起する代表例ではあるが、ウェルネスの概念の変化とともに定義も変わっていくのが自然な流れである。特にポストコロナではツーリズムは壊滅的打撃を受け一大変化がおきた。 ウェルネスとは高次元の欲求,自己実現に向かう人生のデザインであり、上位概念として広い円を描き基盤欲求であるヘルス(健康)やメディカル(医療)を包含したものと位置づけられ、人生の質を高める、豊かな人生をデザインしていく「ライフスタイル」全般が対象であり、提供されるプログラムも広範囲かつ多様なものになる。そのうえでウェルネスツーリズムとは、ある観光形態の呼称ではなく、ウェルネス=輝く人生への様々なアクションとして、それらをプログラムとして旅行・滞在を通してウェルビーイング(よりよい状態)へ導く総称と捉えることと提唱した(Arakawa M. 2023)。
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Research Products
(5 results)