2021 Fiscal Year Research-status Report
生活都市のビジョンの共実現と持続可能な観光の連動的な展開
Project/Area Number |
20K12428
|
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
片桐 由希子 金沢工業大学, 工学部, 講師 (50508190)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 祐 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (60535433)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 都市ビジョン / サスティナブルツーリズム / 生活都市 / オーバーツーリズム / 観光インフラ |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、世界的な潮流として、SDGs に代表されるように、生活と環境に視点を置いた都市(以降生活活都市)への転換が課題となっており、「誰ひとり取り残さない」の持続的な発展にむけたビジョンが国内外の各都市で提示されるようになっている。一方で、都市の魅力向上に伴う観光客の増加は、行きすぎるとオーバーツーリズムにつながるという反面を持つことから、観光プロモーションの手法についても再考が求められるようになっている。そこで本研究は、生活都市を基盤とした持続可能な観光の政策として、観光体験を通じた生活都市のビジョンの発信と共有、ビジョンの実装に伴う観光インフラやコンテンツの充実に注目し、都市ビジョンと連動した持続的な観光の計画・マネジメントのフレームを検討するものである。 具体的には、観光による都市ビジョン発信、ビジョンの実装による観光コンテンツの充実に関する事例調査として、生活都市の抽出と都市ビジョンの整理と生活都市に置ける観光コンテンツの整理を行なった上で、その都市ビジョンに内在される観光ポテンシャルを分析し、最終的には、都市ビジョンと連動した持続的な観光の計画・マネジメントのフレームの提示を目標として いる。 2021年度は、2020年度に行った文献調査を踏まえ、SDGsに取り組む国内の自治体における観光の取り組みが、地域づくりのビジョンの発信、政策実現に向けた取り組みの推進に果たす役割について調査・分析を実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症の影響により、引き続き国内を含めて生活都市における生活基盤と観光インフラとの併用の実態や整備の状況といった現地調査、関係機関に対するヒアリング調査などが実施できなかっため、自治体における都市ビジョンと観光振興の関係性について、文献調査を通じて分析を行うことに止まっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度については、国内の出張が可能な状況になっていることから、国内事例に関するヒアリングなどを主体としながら、具体的に生活都市の抽出と都市ビジョンと、生活都市に置ける観光コンテンツの分析を進める。
|
Causes of Carryover |
コロナの影響により、研究者間の打ち合わせも含め国内外の出張の実施ができなかったことから使用額についての差が生じている。2022年度については、国内の出張を中心に調査を実施することにより、これを使用するものとする。
|
Research Products
(1 results)