2020 Fiscal Year Research-status Report
国内外からの国際会議参加者の参加動機を誘発する開催地選定基準に関する研究
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20K12433
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
岩本 英和 城西国際大学, 観光学部, 准教授 (80746727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 徳朗 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 教授 (80433142)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | MICE / 国際会議 / コンベンション・ビジネス / 開催選定基準 / 参加動機 / リスクマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①国外の既存研究から国際会議誘致における諸要素を洗い出し、②国内外主催者の開催地選定基準と国内外参加者の参加動機の要因のギャップ分析を行うことで、我が国が抱える国際会議誘致の課題を抽出し、③国内の国際誘致における改善指針の策定と提言を行うことである。 初年度の研究では、主に国外の既存の研究から国際会議誘致における諸要素の洗い出しに注力した。その理由は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、MICE分野において安全・安心に関する視点がより一層重要視されるようになったからである。また、新型コロナウィルス感染症の影響により、これまでオンサイト(現地開催)が主流だった国際会議もオンラインやハイブリットによる開催も増えている。 こうした状況を踏まえ初年度の研究では、コロナ禍における国際会議開催における選定基準についても考察しており、研究の成果としてコロナ対策の重要性とオンサイトでの参加意向が高いことが明らかとなった。また、国際会議への参加理由として自身の研究発表に加え、研究者同士のネットワーキングを目的に参加をしている研究者が多いことがわかった。新型コロナウイルス感染症の影響についても考察しており、国際会議などのイベント参加におけるリスク要因についても中国人と台湾人を対象に調査を行った。その結果、国・地域によってリスクの認識度合いが異なる傾向を示しており、包括的なリスクマネジメントの構築が急務である。このように初年度の研究成果として、コロナ禍の国際会議誘致において安全・安心を考慮した対策を行っていくことが必須であり、次年度に向けた研究の方向性が明確になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、国内外からの国際会議参加者の参加動機を誘発する開催地選定基準を明らかにするために、国内外の先行研究から国際会議誘致における諸要素を抽出し、研究を行っていた。しかし、2020年に入り新型コロナウイルス感染症の影響もあり、既存の国際会議誘致における諸要素では不十分な点も多く、リスクマネジメントに関する研究も同時に行っていく必要性が生じた。これまでの国際会議におけるリスクマネジメントに関する先行研究では、開催中におけるリスク回避に関する研究が多かったため、新型コロナウイルス感染症のような世界規模での影響をもたらす際の対応について記述された論文は少ないのが現状である。そのため、本研究ではこれまでの研究成果に加え、リスクマネジメントの視点を加えることで持続的な国際会議誘致のあり方を模索している。したがって、新たな視点を加えることになったが、研究の進捗状況においては学術論文の投稿や学会・講演での報告を行っているため、概ね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響により、国際会議は2021年に入ってもオンラインの開催が多いのが現状である。しかし、初年度の研究成果では、コロナ禍においても十分な対策がなされているのであれば、オンサイト(現地開催)を希望する参加者が多かったことからオンサイトを主体とした国際会議の主催を模索する必要がある。オンラインでの国際会議開催は、開催地での経済波及効果がなく、また時差などの根本的な課題もあり参加者同士のネットワーキングの構築は実現できない。そのため、今後の研究においても新型コロナウイルス感染症のようなリスクを考慮しつつも、国内外からの国際会議参加者の参加動機を誘発する開催地選定基準の研究を行うことが、開催地での経済波及効果を誘発し、インバウンド観光の回復に寄与できると考えられる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により2020年度に予定していた国際学会での発表がすべてオンラインでの開催となったため、旅費が全くかからなかったことが理由として挙げられる。次年度は、オンサイト(現地開催)の可能性もあることから昨年度使用しなかった分を旅費にあて多くの会議に参加し、研究成果を公表する予定である。
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Research Products
(5 results)