2021 Fiscal Year Research-status Report
観光資源としてのジャパニーズ・ポップカルチャー・イベントの発展パターンの分析
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20K12435
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
田嶋 規雄 拓殖大学, 商学部, 教授 (20328008)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | マーケティング / 消費者行動 / ジャパニーズ・ポップカルチャー / イベント / 観光 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,研究課題「観光資源としてのジャパニーズ・ポップカルチャー・イベントの発展パターンの分析」についてここ数年の研究成果を精力的にまとめる1年となった。2021年8月にはケース集『ポストコロナのマーケティング・ケーススタディ』(有斐閣・共著)を上梓し,ジャパニーズ・ポップカルチャーを一つのテーマとした章、「日清食品 ソーシャルメディア活用型コミュニケーション政策とD2C」を担当した。本章ではジャパニーズポップカルチャー・ファンをコミュニケーションのターゲットすることの意義について論じた。 2022年2月には,Routledgeの論文集“Managing Cultural Festivals between Tradition and Innovation” の出版に関わり、ファーストオーサーとして投稿した論文"Cultural Events and Japanese Pop Culture in Europe: The case of the Japan Expo in France"(共著)を担当した。本論文では、ジャパニーズポップカルチャー・イベントがジャパニーズポップカルチャー・ファンの社会的受容に大きな役割を果たす旨を論じた。 その他、『ジャパニーズ・ポップカルチャーのマーケティング戦略』(千倉書房)の出版が計画されており、「ジャパニーズ・ポップカルチャー・イベントの発展プロセス」に関わる章、「ジャパニーズ・ポップカルチャーを活用したインバウンド戦略」に関わる章,「ジャパニーズ・ポップカルチャーはいかにマーケティングを革新するのか」をテーマとする章の3章の執筆が予定されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は2つの出版物に成果をまとめることができ、さらにもう一冊の出版物に向けて準備が進められていることから、研究はおおむね順調に進展していると言える。しかし、実際にジャパニーズポップカルチャー・イベントに関わる地域(静岡県沼津市)を取材できたのは一か所のみで、十分なフィールドリサーチができているとは言い難い。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は十分なフィールドリサーチが行えなかった分、2022年度は可能な限り多くの地域の視察や関係各所への聞き取り、そしてジャパニーズポップカルチャー・ファンへのインタビューを行う予定である。また、出版が予定されている『ジャパニーズ・ポップカルチャーのマーケティング戦略』(千倉書房)の完成に向けた研究の遂行を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度は十分なフィールドリサーチが行えなかった分、2022年度は可能な限り多くの国内外の地域の視察や関係各所への聞き取り、そしてジャパニーズポップカルチャー・ファンへのインタビューを行う予定であり、主としてそのための旅費として使用する予定である。
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