2021 Fiscal Year Research-status Report
How Japanese local amusement park will survive? - A comparative study with five cases-
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20K12440
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Research Institution | Yokohama College of Commerce |
Principal Investigator |
竹田 育広 横浜商科大学, 商学部, 教授 (60329068)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 域内回遊移動調査 / 屋外遊園地 / 観光移動とアクセス交通 / 貨客混載周遊バス / 遊園地の概念発展 / ビジネスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は比較研究対象の5市施設に対して、持続可能なビジネスモデル、入場者の回遊行動状況調査が主な課題である。あわせて各施設への実地調査を、2021年10月から2022年3月にかけて実施した。以下、各施設のポイントを整理する。なお、今年度は実践的事業への参加、制作物の成果となった。 淡路市の施設では、年度末にアンケートの調査方法を決め、アンケートカード1000枚を準備し、2022年3月後半よりアンケートを開始した。 阿賀野市の施設では、阿賀野市の観光拠点をつなぎ周遊する「あがのばすwithやさいバス」を2021年12月25日(土)~2022年1月31日(月)の期間、実証実験として運行した。この事業は、観光庁「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」を活用し、阿賀野市内の事業者が連携して行ったもので、バス停留所の選定において本研究活動の研究成果が貢献した。 魚津市の施設では、当地エリアの2021年の人流は止まっていたため、施設運営についても主な動きを取ることが難しかった。当施設を起点または終点とした回遊行動状況調査アンケートについては、2022年3月から開始、現在も継続中である。その際、当該施設による協力のもと、アンケート回答者一人につき1回無料での観覧車に乗車できるサービスを併用した。 宮津市の施設では、入場者の回遊行動状況調査アンケートの中間結果を施設担当者へ報告し、アンケート調査の継続実施と現段階での回遊行動状況から判明した事実について共有した。 太宰府市の施設では、2021年度の利用者が大きく減少してはいないものの、入場者の回遊行動状況調査の回答率が低く実態がなかなかつかめていないことが課題としてある。一方、近年人気の竈門神社へのアクセスを質問に来る観光客がいるということから、「当施設から竈門神社までのアクセスマップ」を作成して、当施設への認知度増と利用増を図る取組を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度の研究計画は、持続可能なビジネスモデル、入場者の回遊行動状況調査が主な課題である。この回遊行動状況調査を全ての地域で実施することはできたものの、回答率において施設間のばらつきが生じている。その理由は、新型コロナの影響によって遊園地営業していない期間と地域内の人流が著しく少なくなってしまった地域があったことなどが挙げられる。特に後者の要因については、構造的要因へと発展する恐れもあり、次年度以降の対策が急務であると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、5つの市町村の進捗具合を平準化することを念頭に置きつつ、回遊行動状況調査ならびに実践的成果が見られる地域の研究成果のまとめに取り掛かる。アンケート調査の回答率を上げていく方策として、回答者への見返りを各施設で検討することや回答方法の見直しも考える。
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Causes of Carryover |
昨年度と同様に、現地でのヒアリング調査のテープ起こしの人件費と現地でのアンケート調査に対する謝礼金の発生がなかったため繰越金が発生した。その予算額を次年度に繰り越し、使用計画を次のように変更する。アンケート実施に係る物品(アンケートカード用紙代、アンケートカード印刷のためのプリンターインクカートリッジ代)、アンケートカードの郵送代(レターパック等の購入代金)、そして現地調査旅費の一部として使用する計画である。
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