2022 Fiscal Year Annual Research Report
How Japanese local amusement park will survive? - A comparative study with five cases-
Project/Area Number |
20K12440
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Research Institution | Yokohama College of Commerce |
Principal Investigator |
竹田 育広 横浜商科大学, 商学部, 教授 (60329068)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 屋外遊園地 / 地域の回遊性向上 / 単純往復型 / 先行回遊型 / 相互回遊型 / 後行回遊型 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年度では、昨年度からの継続で、対象地域の施設、および周辺地域の直近の変化を実地調査した。いわゆる定点調査であるが、これについては、計画通りであった。 あわせて、調査対象施設を中心とした回遊状況を把握するためのアンケート調査を宮津市と魚津市の2地域で実施した。調査の問題意識を、①屋外遊園地の来園者は、訪問前後にどのような行動をしているのか、②この実態がわかれば、遊園地の存在意義と地域の回遊性向上にどのように貢献するかのヒントが得られるのではないかという2点に置いた。 この調査では、屋外遊園地の来園者の訪問前後の行動(つまり、観光回遊行動)は4つのパターン、すなわち①単純往復型(Single destination)、②先行回遊型(precedent destination)、③相互回遊型(Last destination)、④後行回遊型(En route)に分類し、アンケートデータを考察し、分類の有効性を検証した。 この調査により、他の地方小都市の屋外遊園地を対象とした回遊状況調査を実施し、それぞれの施設の回遊特性を明らかにすること、そして回遊特性に応じた遊園地の存在意義、観光価値を定義して、回遊性向上策を提案・実践に関する研究へと進展している。 研究期間全体を通じて、本研究課題は売上下位・地方中小都市に立地する屋外遊園地を対象に、屋外遊園地の生き残り策を主要課題とした。具体的には、外部環境分析、ビジネスモデル分析、市場開発と価値創造に向けた戦略分析という観点から屋外遊園地の経営理論の一般化に貢献することを目的とした。 研究期間を通じて得られた意義および重要性について、地方の中小都市にある屋外遊園地の存続には、遊園地単体ではなく、地域に属する観光資源間の回遊性を高めること、すなわち地域の回遊性向上と共有価値の創出が新たな成長モデルを描く際には重要となるという結論に達した。
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