2020 Fiscal Year Research-status Report
A Study on Gastronomy Walking in the Alsace Region from the Viewpoint of Wellness
Project/Area Number |
20K12444
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
西村 典芳 関西国際大学, 現代社会学部, 教授 (10636351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高根沢 均 関西国際大学, 現代社会学部, 准教授 (10454779)
傍嶋 則之 関西国際大学, 現代社会学部, 教授 (30779509)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ガストロノミーツーリズム / ウエルネスツーリズム / ヘルスツーリズム / ワインツーリズム / フードツーリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍による影響で、海外調査対象であるフランス・アルザス地方で、ガストロノミーウォーキングが開催がなく、渡仏できなかった。さらに、国内調査対象である「やまがたワインツーリズム」も中止になった。そこで、予備調査としてフランス・アルザス地方をモデルにした「神戸ワイナリーガストロノミーウォーキング」において、神戸ワイナリーの協力でアンケート調査を実施した。 調査では、参加者を対象に参加前後にアンケート調査を実施した。イベントの参加者のウエルネス意識の状態、およびイベント参加後の参加者の意識の変化を計測することが目的である。調査の結果、参加者は神戸市内57%、兵庫県内18%、兵庫県以外22%。構成は、男性27%、女性73%、年齢は40代28%、50代27%、60代18%、30代15%、20代9%、70代3%。職業は会社員56%であった。開始前のウエルネスチェックでは、参加者のほとんどが普段から健康に対する意識が高いことが明らかになった。 イベント後のアンケート調査では、参加者の反応は、大変満足47%、満足40%で、ワインの試飲、付け合わせの食事、圃場内のウォーキング、ブドウ畑の景観、各所での説明が好評であった。また、「農山村の農業が健全に営まれている景観の大事さを感じるようになった。」「地域の食文化を支える人々に敬意を感じるようになった。」の項目が4.5(6点)と何れも高い評価につながった。 今回の調査から、「ガストロノミーウォーキング」は単なる観光イベントではなく、参加者のウエルネスの向上に加えて、地域の伝統的な生業景観や町並み、自然環境の保全をも含む社会的な取り組みとなり、農山村の総合的な地域づくりに役立つ可能性があるという本研究の仮説の一端が明らかになったと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍による影響で、海外調査対象であるフランス・アルザス地方で、ガストロノミーウォーキングは開催されなかったこともあり、渡仏できなかった。さらに、国内の調査対象である「やまがたワインツーリズム」も中止になった。 そこで、予備調査としてフランス・アルザス地方をモデルにした「神戸ワイナリーガストロノミーウォーキング」を対象として、神戸ワイナリーの協力でアンケート調査を実施し、フランスでの調査での調査法を検討した。 アンケート結果は上記の通りで、研究仮説の立証につながるデータが得られる見込みが立った。一方で、参加者のウエルネス意識の段階の測定、および地域の文化的景観とウエルネス意識の関係についてより具体的なデータを得るための質問項目の調整を今後進める必要があると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
神戸ワイナリーガストロノミーウォーキングのアンケート結果を検討して調査票の再検証をする。現地の連携研究機関、アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)とフランス・アルザス日本代表部とオンラインでの現地関係者との打ち合わせを予定している。 ・コロナ禍が収束した場合は、訪問時期:①2021年4月訪問先:やまなしワインツーリズム、調査内容:ガストロノミーウォーキングの運営と管理の実態調査、訪問時期:②2021年9月、訪問先:やまがたワインツーリズム、調査内容:神戸ワイナリーでの修正した調査票の実施。ただし、フランス・アルザス地方のガストロノミーツーリズムは、例年6月から9月の週末開催のため海外調査は来年に持ち越す可能性が高い。 ・コロナ禍が収束しなかった場合は、代替計画として海外での調査:ルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)とフランス・アルザス日本代表部とオンラインでの現地関係者インタビューなどを予定している。国内での調査:オンラインでの現地関係者インタビューなどを予定している。 初年度はほとんど調査が出来ていないため、1年延長することを検討している。
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Causes of Carryover |
神戸ワイナリーガストロノミーウォーキングのアンケート結果を検討して調査票の再検証をする。現地の連携研究機関、アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)とフランス・アルザス日本代表部とオンラインでの現地関係者との打ち合わせを予定している。コロナ禍が収束した場合は、訪問時期:①2021年4月訪問先:やまなしワインツーリズム、調査内容:ガストロノミーウォーキングの運営と管理の実態調査、訪問時期:②2021年9月、訪問先:やまがたワインツーリズム、調査内容:神戸ワイナリーでの修正した調査票の実施。ただし、フランス・アルザス地方のガストロノミーツーリズムは、例年6月から9月の週末開催のため海外調査は来年に持ち越す可能性が高い。コロナ禍が収束しなかった場合は、代替計画として海外での調査:ルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)とフランス・アルザス日本代表部とオンラインでの現地関係者インタビューなどを予定している。国内での調査:オンラインでの現地関係者インタビューなどを予定している。 初年度はほとんど調査が出来ていないため、1年延長することを検討している。
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