2021 Fiscal Year Research-status Report
How to teach housing in general education
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20K12529
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
鈴木 あるの 京都橘大学, 工学部, 教授 (20467442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妹尾 理子 文教大学, 教育学部, 教授 (20405096)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | テキスト分析 / KHcoder / 共起ネットワーク / 京都 / 伝統建築 / パッシブデザイン / 防災 / 木造 |
Outline of Annual Research Achievements |
代表研究者が約1600名の様々な専攻の大学生に対して建築入門的な内容のオンデマンド動画配信授業を行い、その内容に関する400字程度の自由感想文を提出させ、そこに見られた記述をテキスト分析した。解析には、立命館大学産業社会学部樋口耕一教授が開発したKH Coderというフリーソフトウエアを用い、出現単語の頻度、単語間の共起関係、所属学科と出現単語の共起関係、所属学科と記述テーマの相関、学部に準ずる大きなまとまりとしての所属系統と記述テーマの相関を解析した。 その結果、学生は授業内容のまとめを書いてしまう傾向があること、身近な住環境について基礎知識をもっていないこと、講義のしかたによって意図が誤解される傾向が見られたこと、住環境に関する内容は幅広い学生の興味を引くこと、身近な話題ほど学生の興味を引くこと、などが判明した。また地震対策といった防災面には興味を示す学生が多かった。 一方で、所属学科と記述内容あるいはテーマの明らかな相関は見られず、わずかに有意差が見られたのは、健康医療系の学生が気候や材料といった自然環境に関する話題により興味を示す傾向があったこと、また自分の経験と関連づけて考察する傾向は、日本語日本文学科の学生に多く見られるが工学部の学生にはあまり見られない傾向があること、である。 研究成果は報告論文にまとめ、査読を経て、学内研究紀要に発表した。また分担研究者は、本課題に関連する内容を著書の一章として著した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた対面を伴う実験は新型コロナ禍の影響でまだ実施できていないが、その代わりにオンデマンド配信授業を用いて有意義な研究を行うことができた。一方、全国の大学における建築関連科目の提供状況についての調査はまだ進捗途中である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の授業の反省を踏まえて改良した講義を今年もオンデマンド配信で行い、昨年度の自由記述から得られた頻出語を用いて、選択式のアンケートを実施することにより、より定量的な分析を行うこととする。全国の大学における建築関連科目の提供状況についての調査を完成させる。
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Causes of Carryover |
新型コロナ禍により出張を含む研究計画が延期されているため。
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Research Products
(2 results)