2021 Fiscal Year Research-status Report
人文領域の文献ネットワークを可視化するオンラインシステム「仮想書棚」の開発研究
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20K12535
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
杉本 達應 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (00351221)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | データ可視化 / デザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、研究代表者が提唱するデータを起点としたビジュアル生成によるデザイン「データ駆動型デザイン(Data-driven Design)」の研究と教育プログラム構築を活かし、従来対象となる事例が少なかった公共的情報や学術情報の可視化に取り組む。とくに十分に整備されていない人文知のデータを対象に独自の可視化に取り組み、可視化システムのモデルを提供する。 2021年度は、前年度に引き続き、人文系の学術情報を空間上に配置する可視化システムを開発する予備的調査を行った。可視化対象の書誌情報のデジタルデータ化を進めるとともに、新書カバーのレイアウト情報を収集した。また、東京都立大学システムデザイン学部インダストリアルアート学科で、データ可視化デザインの教育実践を行った。教育実践では、クラウドサービスObservableとJavaScriptライブラリD3.jsを活用したデータ可視化デザイン演習科目の実施と、派生プロジェクトであるテック・ジンを企画発行した。D3.jsを解説するテック・ジン『データビジュアリスト宣言』を発表した(2021年1月)。日本デザイン学会研究発表大会(2021年6月・オンライン)では、「表現のためのコーディング学習成果を共有するテック・ジンの制作実践を発表した。また、クリエイティブコーディング教育の書籍『Code as Creative Medium』を共訳した。 2022年度から、書誌データのデジタルデータ化、書籍データの画像データ収集を進め、データベースを構築し、Webアプリケーション構築のための技術調査を進め、可視化システムの開発を本格化させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症対策の業務負担が大きくなり、本研究遂行の時間に制約があったこと、導入予定だったブックスキャナが入手不可能になっていたため、進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度の調査を踏まえ、2022年度以降は以下のことに取り組む。 遅れているデジタルデータ化を進め、データベースを構築する。 可視化システムのための関連技術を調査し、仕様を策定する。
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Causes of Carryover |
2021年度に機器購入を見送り、新型コロナウイルス感染症対策で旅費支出がなかったことから、使用額が減少した。 2021年度に見送った機器の購入等をする予定である。
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