2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a postmortem diagnostic imaging system for neck compression
Project/Area Number |
20K12591
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
臼井 章仁 東北大学, 医学系研究科, 助教 (90588394)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 死後画像診断 / 頸部圧迫 / 急死 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、死後画像診断のみで縊頸(首吊り)・絞頸(紐など索状物で首絞め)・扼頸(手で首絞め)を含めた頸部圧迫を画像診断することである。 今年度は、感染症の影響が大きく、不要不急の県境を跨ぐような移動は制限されていた。そこで、主発表者のみ参加という形で国内にて開催された法医学関連の全国集会に複数演題を採択していただいた。このうち人工知能(AI)を使用した研究結果の発表が4演題中3題(骨盤骨CT画像からの性別判定:2題、溺死に関する肺CT画像による死因判定:1題)であり、開催は年1回のみであったが、研究成果を発表することができた。しかし、頸部圧迫の画像診断については、当初、感染症の影響により解剖の制限(感染症により死亡したことが疑われた遺体について、キャンパス内への受入が一時制限されていた)があったため、症例の蓄積が困難であったこともあり、発表することはできなかった。 放射線診断に関する国際学会については、開催日程が何度も延期を繰り返したこともあり、エントリーすることはできたものの渡航することは叶わず、死体現象である死斑と死後CTにおける肺所見の比較に関する電子ポスターの展示を行なうことができた。 県外など、外への移動は制限されていたが、研究室内では研究の継続は可能であったので、法医学に関する国内における論文も複数本(死後画像と生体画像の診断基準比較、死因診断に影響する間接的画像所見の正診率、症例報告)掲載することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度については、感染症の影響が大きく、解剖数や研究について制限があったこともあり、当初考えていた研究の遂行はなかなか困難であった。しかしながら、研究結果についてゆっくりと考察する時間があったため、国際論文投稿(1本)は可能であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在も続いている感染症による影響が大きく、制限があったものの解剖前のCT撮影が全く不可能だったわけでもなく、研究に関連する機器などは、ほぼ購入済みである。そこで、次年度からは、縊頸(首吊り)における、甲状軟骨のファントム3Dモデルの基本構造や構築方法、解剖学的・形態学的解析を行なっていく予定である。
|
Causes of Carryover |
感染症による研究活動・学会参加などの制限によるもの。 海外渡航など許可されるのか、全く不透明であるので、データ保存用機器などに必要な経費にあてることを考えている。
|
Research Products
(7 results)