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2020 Fiscal Year Research-status Report

潰瘍性大腸炎患者における免疫学的便潜血検査自宅測定の有用性の検討

Research Project

Project/Area Number 20K12669
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

平岡 佐規子  岡山大学, 大学病院, 准教授 (90397894)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高原 政宏  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (80738427)
Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords在宅自己測定 / 潰瘍性大腸炎 / 免疫学的便潜血反応
Outline of Annual Research Achievements

潰瘍性大腸炎は慢性疾患であり,もし再燃(一旦落ち着いた炎症が再度悪化すること)した場合は早めに検知し適切な治療介入を行うことにより,患者が社会生活をつつがなく送れるよう手助けをすることが,我々の任務である.外来診療で,再燃の可能性を予測するのはもちろんであるが,来院間隔は可能なら延ばしたく,今後は在宅自己管理も重要となってくる.大腸癌検診で普及している免疫学的便潜血検査は,潰瘍性大腸炎患者の大腸粘膜炎症の有無の判別にも有用であり,簡便な検査キットも開発されている.
そこで,我々は,潰瘍性大腸炎患者による免疫学的便潜血検査の在宅自己測定は可能であるか,またその測定が再燃の早期予測に貢献し,予後向上に寄与できるかを明らかにするために研究を計画した.
まず今期の研究では,潰瘍性大腸炎患者がキット(OC-ヘモキャッチ「栄研」)を用いて,自宅で便潜血定性検査を問題なく行うことができ,その測定結果が院内測定結果や大腸内視鏡所見(大腸粘膜の炎症所見)と一致するかの確認(①実施と精度の検証),さらに在宅自己測定の継続が可能かの検証(②継続性の検証)を行うこととした.
①実施と精度の検証:大腸内視鏡検査予定の潰瘍性大腸炎患者に検査1-3日前にキットで在宅便潜血検査を施行してもらう.そして,在宅自己測定結果が院内測定結果や大腸内視鏡所見と合致するかを検証する.現時点では予定症例の半数が実施済みであるが,ほぼ全例で在宅自己測定結果と院内測定結果は整合性を認めており,在宅測定の手技に関しても「思ったより簡単であった」との回答を得ている.②継続性の検証:臨床的寛解,内視鏡的粘膜治癒,便潜血陰性をすべて満たしている患者に,定期的な在宅便潜血検査と症状シート記入を1年間行ってもらう(原則2週間に1回).本検証は実施を開始したところである.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ渦で大腸内視鏡検査実施の件数を減らしているため.

Strategy for Future Research Activity

コロナ渦の状況をみつつ,大腸内視鏡検査の実施を増やしていく.

Causes of Carryover

コロナ渦による内視鏡検査の実施制限のため研究の進行が遅れたことが理由である。
内視鏡検査は完全に中止ではないため、進行はやや遅れているものの、研究は進めていくことは可能である。
使用計画としては、次年度の内視鏡検査施行に応じ、検査時の在宅自己測定用の物品費、またその後の継続測定用の物品費等に充当する。(物品の中でも、特に便潜血測定キットは使用期限が比較的短いため、その都度の購入が必要である。)

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Published: 2021-12-27  

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