2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a method to prevent recurrence of cerebral infarction with noninvasive ultrasound
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20K12679
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
澤口 能一 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 講師 (20735477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 博之 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (10433210)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 血栓 / 血栓症予防 / 超音波 / 血栓誘発動物モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、研究計画通りに超音波による血栓成長抑制メカニズムの解析を進めていたが、本研究課題に使用する実験機器が昨年10月に故障してしまったために、10月以降は令和4年度から計画していた動物実験を前倒して実施した。 実験機器が故障する前までに得られたデータとしては、超音波による血栓成長抑制メカニズムに生化学的な因子はあまり関与していない可能性が推察された。超音波による血栓成長抑制実験中に合成基質を使用して、トロンビン活性およびプラスミの活性を測定したが、超音波照射群と非照射群の間には有意な差はなく、超音波は血液凝固、線溶に直接的に関与する因子にはほぼ影響を与えないことが分かった。 次に、超音波の周波数を変えて、超音波による血栓形成抑制効果を評価したが、超音波の周波数は血栓形成抑制効果に差を与えない結果となった。 計画を前倒して行った動物実験に関しては、実験計画の実験手法から一部実験方法を改良を加えることで、定量的な評価ができるようにした。また、このウサギ血栓誘発モデルを用いた超音波による血栓形成抑制効果を検証した結果、プレリミナリー的な結果ではあるが、非侵襲的な超音波を照射するだけで、血栓の形成が抑制される結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
超音波による血栓形成抑制メカニズム解析に必要な機器が故障したため、一部のメカニズム解析ができない状況に陥っているものの、それまでは計画した実験が順調に進み、データも蓄積できている。また、実験機器の故障に伴い、前倒して始めた動物実験においても良好な結果が得られており、トータルとしては概ね順調に研究が進展いているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
故障した機器の修理が完了次第、止まっていた部分の超音波によるメカニズムの解析を進める。また、令和4年度の実験計画通りに、動物実験についても引き続き研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究代表者の研究施設の研究機器の故障に伴い、研究分担者に解析依頼予定のサンプルを用意することができず、研究分担者側で繰越金が発生してしまったため。
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