2020 Fiscal Year Research-status Report
小児気道狭窄性疾患の評価のためのOCT(光干渉断層撮影)機器の開発
Project/Area Number |
20K12712
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
尾藤 祐子 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (60719003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大片 祐一 神戸大学, 医学研究科, 助教 (40597217)
冨岡 雄一郎 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (70836428)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | OCT気管用プローブ |
Outline of Annual Research Achievements |
計画書では「2020年~2022年度に既存の論文や冠動脈・眼科用に販売されているOCTを参考にして、気道用のOCTプローベを作成する。設計・製造はシステムズエンジニアリング社と共に行う。」とあったが、システムズエンジニアリング社が本研究を中止したため、 2020年7月21日に産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター、広域モニタリング研究チームと共同研究契約を締結した。 2020年9月に産業技術総合研究所の所有するOCT(光干渉断層撮影)本体と、小児気道狭窄性疾患の評価のためのOCT試作プローブを用いて、切り出し動物組織(ブタ喉頭・気管・皮膚)に対して試験的撮影を行った。しかしその際にOCT本体の輸送時の故障により想定された画像を得ることは不可能であった。 2020年12月に再度、切り出し動物組織への撮影を試みたが、プローブの故障のため撮影は不可能であった。 現在、既存の冠動脈用OCTプローブを入手し、気道用OCTプローブの開発・試作品製作を試みている。また、気管内へのアプローチ方法として、硬性気管支鏡や直達喉頭鏡を想定しているため、それらのサンプルや仕様書を入手し、開発に役立てている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
小児気道狭窄性疾患の評価のためのOCT(光干渉断層撮影)プローブ開発のための、共同研究相手として、産業技術総合研究所と共同研究契約を締結した。 機器の輸送中に、機器が損傷してしまうトラブルのため、その修理に時間を要している。また、コロナ禍のため、出張の制限があり、計画通りに研究を進めることができずにいる。現在はリモートミーティングやメールでのやり取りにより、今後の方針を計画している段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書では「2020年~2022年度に既存の論文や冠動脈・眼科用に販売されているOCTを参考にして、気道用のOCTプローベを作成する。設計・製造はシステムズエンジニアリング社と共に行う。ホワイトラビットの正常気道を切り出し、開発したOCTによる撮影を行う。プローベのアプローチ方法の適正や得られた画像が気道観察に適しているかの検討を行い、プローベや設定の改良を行う。」とある。OCTプローブの開発には当初システムズエンジニアリング社と共同で行う計画であったが、システムズエンジニアリング社が本研究を中止したため、新たに産業技術総合研究所と共同研究契約を締結した。 OCTプローブは現在開発途中段階であり、まだ完成には至っていない。2020年度にあまり進展がなかった原因として①輸送中の機器の故障②コロナ禍による出張移動の制限、が挙げられる。 ①輸送中の機器の故障:2020年度は産業技術総合研究所の有する機器を神戸大学に輸送して撮影を行った。機器は非常に精密なものであり、輸送中の故障が今後も想定される。そのため、今後は切り出し動物組織を産業技術総合研究所に持ち込んで、撮影することで対応する。 ②コロナ禍による移動制限:移動制限が多く、2020年度は移動が1回しかなかった。今後は、オンラインミーティングを駆使することで意思疎通を図る。また移動を最小限の人数で行うことにより、コロナ禍であっても(緊急事態宣言下でなければ)円滑に研究が推進できるようにする。 以上が今後の推進方策である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により出張が不可能となり、予定していた旅費を使用しなかった。また、故障によりプロ―ベの試作を予定通り施行できず、予定した物品費も次年度にまわすことになった
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