2022 Fiscal Year Research-status Report
粘弾性特性を用いた下肢浮腫の定量評価の検討と評価システムの開発
Project/Area Number |
20K12759
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
吉本 佳世 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 講師 (00735409)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 浮腫 / 計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
浮腫は皮下組織に細胞外液が過剰に貯留した状態であり,高齢者における下肢浮腫の有病率は高い.下肢浮腫が重症化は,高齢者のADLを低下させる要因になる.浮腫の状態をアセスメントする方法として,圧痕テスト(pitting-test)と呼ばれるものがあるが,主観的なスコア付けとなっており,定量評価が難しい.そこで,本研究では,浮腫の力学的特性を粘弾性モデルで表現し,浮腫に対して圧力を加えた時の変位の時間的変化を計測することで推定した粘弾性特性と浮腫の評価方法として用いられているパラメータとの関係を明らかにすることを目的としている.前年のファントムモデルを用いて一定の圧力を加えて解放した後の形状変化を計測する検討により,重症度が上がるほど変形が元に戻らない部分(圧痕)が深く残る傾向がみられ,重症度ごとに4要素粘弾性モデル(弾性×2、粘性×2)に基づく式を用いた推定パラメータに違いが現れることが分かった.このため,本年度は一定圧力を加えた際の変形および戻りの形状変化の両方を計測するシステムの構築を進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初計画の計測方法の見直しが必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒトに対する実験に向けて,ファントムを用いて得られた結果から計測時に与える圧力などについて検討を行い,実験系を調整して計測を実施する.
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Causes of Carryover |
計測方法の見直しを行う必要があり、物品調達などを中断したため。すみやかに物品調達および実験を進め、成果の発表を進める予定である。
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