2022 Fiscal Year Research-status Report
疲労による変化に着目した歩行車使用データの分析とブレーキアシストへの応用
Project/Area Number |
20K12765
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
廣冨 哲也 島根大学, 学術研究院理工学系, 教授 (70379692)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 歩行車 / 疲労 / ブレーキアシスト |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度までは、過去に収集したデータの分析を主に実施してきた。今年度は、コロナ禍後を見据えて、高齢者を対象とする新たな実験に向けた準備を行った。 まず、本事業で購入したモーションキャプチャ装置に対応した歩行分析プログラムを開発した。このプログラムは、歩行車を使用した歩行時のモーションデータに基づき、歩行車のフレームと使用者の距離や歩行速度、ステップ長、1歩行周期、遊脚期などを算出するものである。 次に、上記プログラムを使用して、疲労による歩行の変化を計測するための実験を設計し、予備実験を行った。予備実験は、若年者を対象としたため、下肢を疲労させる運動としてスクワットを課し、疲労の判定には修正ボルグスケールを用いた。予備実験において、上記プログラムの算出データとビデオ分析により算出した歩行データの精度を比較した。標準的な歩行動作については、概ね十分な精度が得られることを確認できたが、すり足等の特徴がある場合は、精度が低く、ビデオ分析と併用する必要があることがわかった。また、Timed Up and Go テスト等の検査結果と疲労しやすさは必ずしも一致しないことが懸念された。高齢者を対象とする実験に向けて、被験者の分類や疲労のさせ方、分析方法についてさらに検討を重ねる必要があることがわかった。 以上の結果をふまえ、高齢者を対象とする実験を行い、歩行車使用時の疲労による変化を明らかにしてブレーキアシストへ応用することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で高齢者を対象とした新たな実験が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢者を対象とする実験を実施し、遅れている計画を進めて行く。
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Causes of Carryover |
研究遂行に想定以上に時間を要し、また学会や研究会での発表を見送ったことに伴い、研究期間を延長したため。実験の計測・分析に必要な機材や成果発表に使用する計画である。
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