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2020 Fiscal Year Research-status Report

障害者に対する運動アシスト機能付き椅子の開発

Research Project

Project/Area Number 20K12767
Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

中村 裕二  札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (80404789)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords座面 / 筋活動 / リーチ動作
Outline of Annual Research Achievements

令和2年度は、研究で用いる椅子の作製を行い健常成人を対象とした予備実験を実施した。座面と床接地面を油圧ダンパー式のバネで連結する椅子を作製した。一般的な車椅子を想定した背面の角度が95度、座面後傾5度の状態から、前傾10度程度まで前傾する機構とした。その際、バネの伸長により前方にも10cm程度移動するように設定した。前後傾の動きは体重移動によって達成され、座った状態で後方へ体重移動することでバネが収縮し、後傾し、停止する。体重を臀部から足部へ移動することでバネの弾性力が働き、座面が前傾かつ前方に移動する。椅子下方のバネは油圧ダンパー機構を有するため、座面の移動速度は前傾、後傾でそれぞれほぼ一定である。
対象者は健常成人8名とし、リーチ課題中の筋電図解析と動作解析を実施した。実験機器として、筋電図解析にはテレマイオDTSを用い、動作解析にはダートフィッシュ8を用いた。その結果、可動式座面では、筋電図学的には通常椅子と比較して有意な差はみられないが、動作解析において体幹の伸展と回旋が少ない状態が確認された。筋電図解析の詳細では、可動式座面では動作開始時に大きな筋活動がみられ、その後は低下していた。通常座面では終始一定以上の筋活動が確認されていた。
このことは、可動式座面は活動開始時に筋活動をある程度必要とするものの、その後は本来のリーチ動作に必要な身体運動を補っていることと関係しており、可動式座面の有効性の一つであると考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は新型コロナウィルス感染症の拡大により、対面での実験が大きく制限された。このことが進捗を遅らせた原因として大きいと考えている。

Strategy for Future Research Activity

今後、健常者を対象としたデータ測定を継続し、可動式座面の有効性について基礎データを集めていく。また、それを基に、可動式座面の動きを自動化させる機構について検討していく。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由としては、研究進捗の遅れにより、必要な物品購入の必要性が無くなったためである。
次年度、可動式座面の駆動機構の作成に対して使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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