2020 Fiscal Year Research-status Report
小児脊柱側弯症に対する学校検診での早期発見と動的脊柱装具による早期治療
Project/Area Number |
20K12768
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
高取 良太 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10351355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北條 達也 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (40298740)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脊柱側弯症 / 運動器検診 / 装具療法 / 画像解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究助成決定後,本研究に着手し,本学医学倫理審査委員会に<小児脊柱側弯症に対する学校検診での早期発見と動的脊柱装具による早期治療>の研究計画書を令和2年6月に初回申請,提出した.複数回の修正の後,令和3年3月に再申請した. 準備状況としては,令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため,参画を予定していた同志社大学附属小学校および中学校の運動器検診が遅延するとともに,外部者の参加許可が得られなかった.令和3年度から実施できるように,研究分担者 同志社大学スポーツ健康科学部 北條達也教授と協議を重ねるとともに,検診に用いるボディバランスモニター解析ソフトウェアの更新ならびにシステムの追加購入を行った.一昨年度に実施していたプレリミナリーデータでは,3D画像による判別のみであったが,本システムの更新により,体表面の3Dスキャン情報からCobb角を推定する機能も追加された.実際の側弯症手術症例での精度確認を実施している. 側弯矯正装具の開発に関しては,先行研究<脊柱側弯症に対する生体内三次元骨格動態解析に基づく動的脊柱装具の開発新型軟性装具 17K01572>を推進しており,今後本研究での装具療法導入時期を検討するとともに,共同協力者の洛北義肢担当者と装具デザインを検討している.現在胸椎装具と腰椎装具と2種類の装具を作成している.既存治療において,10歳未満の症例には体幹モールド型の装具,思春期特発性側弯症においてはBoston型装具を使用しており,既存の治療との併用方法なども検討している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大による運動器検診の遅延,参画困難な状況が発生したことおよび医学倫理審査委員会の承認に時間を要し,研究に遅延を生じています.
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Strategy for Future Research Activity |
側弯形態に関する三次元画像解析を行い,側弯装具の開発,適応の基礎となるデータを収集する.運動器検診に参画し,3Dスキャニングカメラおよびボディバランスモニターを用いた評価を行う.また当院の実際の症例での精度確認も行っていく.また装具開発を先行研究から引き続き推進していく.
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:本学医学倫理委員会再申請中であり,研究開始が遅れました.また令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大による運動器検診の遅延および参画困難であり,検診事業に経費が生じなかったことと,装具素材購入費用などが今年度に生じなかったため,次年度に使用額が生じました. 使用計画:次年度に検診事業に必要な物品,消耗品,装具作成費用,得られた画像データの解析に必要なソフトウェアの購入などを予定しております.
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