2023 Fiscal Year Annual Research Report
福祉用具の開発および利活用の促進のための、安全性・機能性担保方策の探求
Project/Area Number |
20K12775
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Research Institution | Saitama Industrial Technology Center |
Principal Investigator |
半田 隆志 埼玉県産業技術総合センター, 電気・電子技術・戦略プロジェクト担当, 専門研究員 (20639679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 秀行 日本保健医療大学, 保健医療学部理学療法学科, 教授 (10360679) [Withdrawn]
亀ヶ谷 忠彦 群馬医療福祉大学, リハビリテ-ション学部, 教授 (90455949)
白銀 暁 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (90404764)
相馬 正之 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (40554994)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 規格 / 福祉用具 / 車椅子 / 車椅子用クッション / コスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の全体の目標は、「既存試験規格の実施状況を調査するとともに『実施コストが低減された代替試験案(低コスト案)』を複数考案」し、「考案した低コスト案の妥当性・信頼性を検証」した後、「複数の低コスト案の特徴を表す質的データを構造化し、『試験実施コストに留意した試験規格開発の指針』を導出」することであった。 2022年度までに2件の低コスト案(試験用ダミー、せん断計測)について考案と検証を概ね完了させ、ISOのワーキンググループ(ISO/TC173/SC1/WG1(車椅子)およびWG11(車椅子シーティング))にて発表し議題とさせることができた。そして、「試験用ダミー」については、今後のISO規格の改定に反映させることが概ね合意され、また「せん断計測」については、ISO規格化(技術仕様書を予定)を目指して活動する国際タスクグループを形成させることができた。 2023年度は、上記の構造化のために、低コスト案の数を増やす取り組みを実施した。そして、これまでに考案した「温湿度」、「蒸散」、「静的安定性」に代えて、新しく「クッション試験用インデンター」および「車椅子キャスタアップ」について、考案と検証を実施した。しかし、議論の結果、適切な構造化のためにはさらに多くの低コスト案が必要であろうとの結論に至ったことから、今回はこの構造化は実施しないこととした。一方で、研究成果の社会還元のために、低コスト案の具体例のウェブサイト(ISO/TC173(福祉用具)の公式ウェブサイト)への掲載へ向けた活動を実施した。
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