2020 Fiscal Year Research-status Report
Doctrinal disputes between Jesuits and Friars in 16th and 17th century Japan. Focusing on its political background
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20K12834
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | イエズス会 / フランシスコ会 / 教義論争 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度にイタリア人のイエズス会士、フランシスコ(またはフランチェスコ)ボルドリーノ(1576/1577-1633)、当時の日本におけるフランシスコ会遣外管区長であったディエゴ・デ・サンフランシスコを中心に、1627年頃に東北で行われた「堅信の授け」を巡った論争について研究を行い、その論争に関する史料の編集、現代日本語訳、英語訳を行ってきた。この東北における論争は、日本、ローマ(バチカン)、スペインの宮廷で行われた日本での布教の権利をめぐるイエズス会と托鉢修道会の大規模な論争のただの一章に過ぎないが、全体像を明らかにするためには重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ前に撮影した写真を基に研究を進むことができたが、前年度はコロナの影響でスペイン及びイタリアの文書館で行う予定だった研究調査を延期せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度においてイエズス会と托鉢修道会の「宣教理解」及び「福音伝道政策」に関する根本的な相違点を解明し続け、それによって彼らの間で行った教義論争を分析する予定である。また、コロナの状況が改善すれば、海外調査を行いたい。
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Causes of Carryover |
コロナの状況が改善すれば、スペイン及びイタリアの文書館で研究調査を行う予定である。
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