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2021 Fiscal Year Research-status Report

Research on Reasons Why Thalberg's Works are Unrecognized

Research Project

Project/Area Number 20K12901
Research InstitutionNakamura Gakuen College

Principal Investigator

方丈 響子  中村学園大学, 教育学部, 助手 (80846345)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywordsタールベルク / ヴィルトオーゾピアニスト / 三本腕 / タールベルクのハープ / モーゼ幻想曲
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、スイスの作曲家ジギスモント・タールベルク(1812-1871)の作品の中でもピアノ独奏曲に焦点を当て、タールベルクの作風、手法の特徴として上げられる様々な要素を探り、 作品の内部にある彼の魅力や特性を明らかにすることを目的としている。
タールベルクは、オペラ、ピアノ協奏曲、室内楽曲のほか、技巧的および効果的に書かれたピアノ曲を多く残しているが、広く知られていないのが現状である。2021年度は、タールベルクのピアノ作品の中でも《「埴生の宿」による変奏曲 Op.72》を中心に取り上げた。「第10回記念ブリランテオータニ音楽コンクール金賞受賞者演奏会」にて《「埴生の宿」による変奏曲 Op.72》を演奏し、自身の演奏経験をもとに楽曲分析を行った。その成果については九州公私立大学音楽学会学会誌音楽研究第10号へ掲載予定である。
また、2021年度は、現在出版されている楽譜の出版社、数、実際に存在する楽譜の保管場所等、国内外における実態把握を行う予定であったが、新型コロナウイルスの影響により延期せざるを得なくなった。今後は、国内及び現地調査を再開するとともに、タールベルクの魅力や特性を自身の演奏で伝えるためのコンサートを視野に入れ、研究を進める。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルスの影響により、国内外の調査ができていないため。

Strategy for Future Research Activity

S.タールベルクとリストの共演によって注目を浴びた《ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」による大幻想曲 Op.33》を中心に楽曲分析を進め、これまでの音楽界・ピアノ界に、彼がどのような影響を及ぼしてきたか、また、現代のタールベルクの位置づけを明白にする。
また、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、2021年度に調査できなかった出版社の数や実際に存在する楽譜の保管場所等、日本、海外(ロンドン・ウィーン等)の国内外における実態把握を可能な範囲で再開する。本研究につながる情報の収集、楽譜の入手を行い、タールベルクに関する楽譜の保管場所・出版等の現状を調査するとともに、楽曲分析・考察によって明らかとなったタールベルクの魅力、特性を自身の演奏で伝えるためのコンサートの準備をすすめる。

Causes of Carryover

新型コロナウイルスの影響により、調査研究を中止せざるを得なくなった。次年度使用額は、国内外調査において必要な物品および旅費に使用予定。

Remarks

「第10回記念ブリランテオータニ音楽コンクール金賞受賞者演奏会」にて、タールベルク作曲《「埴生の宿」による変奏曲 Op.72》を演奏。

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Published: 2022-12-28  

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