2021 Fiscal Year Research-status Report
Historical Study on New and Old Calendar in Modern Okinawa
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20K12907
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
宮川 卓也 広島修道大学, 人間環境学部, 准教授 (00772782)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 資料収集 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は近現代沖縄・琉球において旧暦が使用されつづけている要因・文脈を科学社会史的に分析しようとする試みである。それを通じて東アジアの「時の近代」について再考することをねらいとしている。しかしながら、本課題初年度からつづく新型コロナウィルス禍の影響により、一次資料の発掘・調査を全く行えない状況が続いており、新たな研究成果を生むにいたっていない。 これまでに入手・収集した戦前・戦後の雑誌の復刻版や先行研究などから、明治期以降、占領期までの沖縄・琉球の社会状況、その変遷についてはある程度の整理ができているが、そうしたなかで旧暦がどのような位置にあったのか、どのように見られていたのかを示す資料を発見するまでにはいたっておらず、したがって分析も進んでいない。 資料の収集も分析もまったく進めることができていないため、学会などでの発表はもとより、論文執筆にもいたっていない。どうにか次年度中に沖縄県に足を運び、各種資料に触れて本研究課題を進めていきたいところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2年間続く新型コロナウィルス禍により、本研究を遂行する上で不可欠の資料調査を全く行うことができていない。一時的に感染状況の落ち着いた時期があったものの、残念ながら沖縄は感染者数の多い期間が長く続いているため、調査のための出張許可が下りず、一次資料に全く触れられていない。沖縄以外の都道府県への出張もほとんどできないため、関連資料の収集も困難である。 現時点では、戦前戦後に発行されたさまざまな雑誌の復刻版を取り寄せて関連記事を探したり、沖縄近現代史に関する文献を読んだりするにとどまっており、新たな知見を得るには至っていないのが現状である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も同様の状況であり、大きく進展がないことから、研究遂行のための方針に変更が必要なのは重々承知している。次年度は復刻版を多く入手して資料を読み込むことを試みたが限界がある。コロナ禍がもう少し落ち着かないと(沖縄県内にしか所蔵されていない)一次資料にアクセスできない状況に変わりはない。現在入手した、あるいは可能な資料をもとに、できるかぎりの分析検討を行う以外に方策はない。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、予定していた現地への調査出張を一切実施できなかったため、旅費として計上していた予算を使用できなかったため残額が生じた。新年度はコロナ流行の状況を見極めつつ、調査旅費を最大限活用する。
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