2021 Fiscal Year Research-status Report
Neo-Davidsonian Event Semantics and Elimination of the Argument Structure
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20K13017
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
嶋村 貢志 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 客員研究員 (00755689)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 統語論 / 形式意味論 / 項構造の廃止 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、国際学会の発表が3件、国内学会の発表が1件であった。そのうち2件が本研究テーマの項構造の廃止というテーマに関連した研究である。特に今年度は態度動詞からの命題項などの文埋め込みに関する構造がどうなっているかを考察した。2022年3月にPenn Linguistics Conference 46で発表した内容によると、命題項などは態度動詞によって導かれるのではなく非健在的な機能範疇によって導入される。よって「思う」などの態度動詞は意味的に事象の集合でしかない。これに関連する現象を研究した。
論文に関して、国際学会のプロシーディングス2本と、海外の出版社から出版される専門図書の1章を担当した。また2021年度に研究した内容は現在3件の論文雑誌で査読中であり、また4件の国際学会に応募中である。さらに2022年度(予定)に国際学会のプロシーディングス1本が出版される予定である。
また本研究は三重大学の田中秀治氏の協力のもと現在更なる意味的研究を行い、共同研究として進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は概ね順調に進んでいるが、予定した学会出張が新型ウィルスの影響で全てオンラインとなり、予定した通りの予算を使えていない。また何件かの学会に応募がリジェクトされるなど、応募件数に対して発表が思っていたほどはできていないと感じる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、研究を進めその成果を発信していく。特に今年度は査読中の論文が採択されるよう、査読のコメントを反映さえ論文の加筆・修正を図っていきたい。またできるだけ多くの学会に応募していく。研究内容は充実していくのでそれを論文・学会を通して発信していくのが今年度の課題である。
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Causes of Carryover |
予定した学会出張が新型ウィルスのため全てオンラインになり、予算が余った。今年度は研究ミーティングの出張や図書の購入を主にして、予算を執行する予定である。
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