2021 Fiscal Year Research-status Report
パプア・ニューギニアのアイク語の言語ドキュメンテーションと文法記述
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20K13042
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
山本 恭裕 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (70830008)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パプア諸語 / 動詞形態・統語法 / 音響音声学 / 記録言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、既に収集していたアイク語の音声資料の電子化をはじめとする資料整理と、その分析・記述の検討を行った。口頭発表に至った成果が複数あり、また論文の執筆を進めた。その一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、パプア・ニューギニアでの現地フィールドワークを行うことができず、新しい言語資料の収集を進めることができなかった。既存の資料を最大限活用して、本課題の趣旨に沿った研究活動を続けている。 音声資料の整理に関しては、過去のフィールドワークで収集したアイク語の資料の整理を進めた。ELAN を用いて音声資料の分割・書き起こし・英訳・アノテーションを進めたほか、同様の音声資料に対して Praat を用いて分節音への分割・書き起こしを行なった。 上記の音声資料に基づき、アイク語動詞の形態統語論の研究を行った。また主にアイク語の分節音の音響特徴の記述・分析を進めた。これによってそれぞれ一件ずつ、計二件の口頭発表を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により国際的な移動が難しく、本課題で行なうべき海外現地フィールドワークが全くできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は電子化したアイク語の資料について、準備が完了し次第アーカイビングを進める。口頭発表を行なった研究成果の論文化を進める。感染症のリスク状況を注視しつつ、現地フィールドワークを再開する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、国際的な移動ができず、当初計上していた旅費を使用することができなかったため、次年度使用額が発生した。次年度はパプア・ニューギニアでの現地フィールドワークを再開する予定であるため、主にその旅費として使用する計画である。
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