2022 Fiscal Year Research-status Report
パプア・ニューギニアのアイク語の言語ドキュメンテーションと文法記述
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20K13042
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
山本 恭裕 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (70830008)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パプア諸語 / 音声研究 / 記録言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、すでに収集していたアイク語の音声資料に基づき、アイク語の分節音に対し音響音声学的分析を行った。この結果に基づき現在論文を執筆中である。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響のため、パプア・ニューギニアでの現地フィールドワークを行うことができなかった。そのため新しい言語資料の収集を進めることができていない状況である。過去に収集した言語資料を利用して、本課題の趣旨にそった研究活動を進めている。 これまでに収集した音声資料の整理を進めており、すでに書き起こしてある資料に対して英訳・アノテーションを進め、いくつかを完了させた。消滅危機に瀕するアイク語の言語と文化の記録保存のため、次年度にはこれらの資料をメタデータと共に PARADISEC に預託することを予定している。 本年度はアイク語以外の言語の音声資料を収集できたため、そちらも合わせて電子化を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により国際的な移動が難しく、本課題で行なうべき海外現地フィールドワークが全くできなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は電子化したアイク語の資料について、準備が完了したものから順にアーカイビングを進める。またこれまで口頭発表を行なった研究成果の論文化を進めジャーナルに投稿する。9月に現地フィールドワークを行い、新しい言語資料の収集を行うことを予定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、国際的な移動ができず、当初計上していた旅費を使用することができなかったため、次年度使用額が発生した。次年度は夏期にパプア・ニューギニアでの現地フィールドワークを再開する予定であるため、主にその旅費として使用する計画である。
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