2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a teacher training model to support the construction of hybrid identities of heritage language learners
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20K13073
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬尾 悠希子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (40820676)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 継承語教育 / 教師教育 / アイデンティティ / ライフストーリー / ナラティブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、継承日本語学習者が混淆的アイデンティティを構築していくことを支えられる教師を育成するための研修モデルを開発するものである。まず、学習者が混淆的アイデンティティを構築するプロセスに対する教師の理解を深めるためのリソースを作成する。このリソースを使用した研修を実施し、研修の方法と効果を評価する計画である。 初年度である2020年度は、研修で使用するリソースの作成を中心に行った。まず、①日本語を継承語として学んだ経験のある4名にオンラインにてインタビューを行なった。日本語学習の経験、海外で日本や日本語をバックグラウンドとして持ちながら成長することへの意識、日本や日本語に対する考えの変化などを聞き取った。アジア、北米、ヨーロッパという異なる地域で育った協力者のストーリーを聞き取ることができた。次に、②収集した語りを基に、それぞれのライフストーリーを作成し、4名のフィードバックを得ながら修正を行なった。作成したライフストーリーは、ウェブサイトを構築し、協力者の同意を得られたものを公開する予定である。上記の他、研修を行うために、③語りを用いた教師教育、教師のアイデンティティ研究、物語論、Narrative Inquiry研究法に関する文献調査を実施した。この結果を踏まえて研修の具体的な計画を立てた。日本語教育学会主催の「世界中の日本語教育関係者のためのオンライン交流会」に出展し、関心のある研究者・教育者に向けて本研修の計画を紹介した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
リソース作成のためのインタビューの一部を協力者と対面して実施することを予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大による海外渡航制限のために実施できなかったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
オンラインでのインタビューが可能な協力者を得て、当初予定していた数のインタビューを実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大による海外渡航制限により、予定していた海外出張ができなかったため。来年度以降、可能ならば海外を含めて学会や研究会等に積極的に参加し、研究成果の報告および同様の研究を行っている研究者および同様のテーマに関心の教育者との交流を行う予定である。
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