2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of a teacher training model to support the construction of hybrid identities of heritage language learners
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20K13073
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬尾 悠希子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (40820676)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 継承語教育 / 教師教育 / アイデンティティ / ライフストーリー / ナラティブ / 補習授業校 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は研修で使用するリソースの作成を前年度から継続して行なった。具体的には、リソース公開用のウェブサイト構築準備を開始し、ストーリーの検索を容易にするためのタグ付与、可読性を高めるためのレイアウト、ストーリーと読者の間だけでなく読者間の呼応を喚起するためのコメント欄配置箇所等を検討した。また、継承語学習者へのインタビューを継続して行い、リソースとするためのライフストーリーを作成した。 5月から9月にかけては継承語教師・補習授業校教師を対象とした教師研修をオンラインで実施した。この研修では、これまで作成が完了している継承語学習者のライフストーリーおよび研究代表者が過去に作成した教師のライフストーリーを参加者に読んでもらい、それをもとに自身の経験や価値観を内省し語り合う活動を行った。今後、研修および使用したリソースの効果を検証するために、研修の様子は参加者の同意を得たうえで記録している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度前半は教師研修の実施とリソースの作成において進展があった。しかし、2021年10月からの産休・育休に伴い研究が中断したことにより、データ分析・追加のデータ収集、リソースの充実に着手できなかったため、「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年4月から研究を再開し、(1)2021年度の教師研修で得られた各種データの分析、(2)上記研修に参加した調査協力者を対象としたインタビュー調査、(3)ライフストーリーの収集継続、(4)収集したライフストーリーのリソース化と公開準備を進める予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス蔓延のため対面での学会・研究会が行われず旅費が不要となったことや、育休産休に伴う研究中断のため調査協力者への調査謝金や分析の視角を得るための文献購入費用などが未使用になった。 研究再開後に調査協力者への調査謝金や文献購入費用として使用する。学会・研究会が対面実施に戻った際には旅費が生じる予定である。
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