2023 Fiscal Year Research-status Report
Argument construction of Japanese university students in academic essay writing
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20K13091
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
嶼田 大海 青山学院大学, アカデミックライティングセンター, 助教 (10780140)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アカデミック・ライティング / 大学初年次教育 / 論証型レポート / 引用 / 文献の活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
大学初年次生の論証型レポートにおける文献活用について継続して調査及び論文執筆を行っている。引用指導は主にその形式・ルールの習得と遵守に重きが置かれがちだが、より重要な点はレポートの論証過程に文献を効果的に位置付けて論を展開することにある。こうした問題意識から、本調査では大学初年次生が書く論証型レポートにおける引用部の働きについて実証的に調査を行っている。先行研究は主に学術論文を対象としており、アカデミック・ライティングの初学者である大学初年次生の引用による文献活用を捉えた研究例は少ない。しかし、大学初年次生にとって外部情報を用いたレポート作成は特に困難を抱えやすいことからも、本調査による実態と課題の把握は重要である。また、本調査の結果を踏まえて大学初年次における効果的な引用指導への示唆を得ることを目指している。2023年度は昨年度より継続してデータ分析及び論文執筆を進め、研究成果をまとめて国内学術雑誌に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響で当初の計画の大幅変更を余儀なくされたが、変更後の研究進捗については順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は論文の修正及び再投稿等の可能性を見据えた研究方針を立てている。その場合、追加のデータ収集及び文献調査など、論文出版に向けた原稿修正が主な課題となる。
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Causes of Carryover |
データ分析作業に関わる文献及び消耗品費の支出が当初予定よりも抑えられたことが次年度使用額が生じた主な理由である。次年度使用額は、論文出版に向けた原稿修正作業(追加データ収集及び文献調査等)に充てる見通しである。
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