2021 Fiscal Year Research-status Report
自然な英語習得を目指した児童への指導方法研究 ―語彙習得と文法習得から―
Project/Area Number |
20K13099
|
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
金山 幸平 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (80850081)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 小学校英語 / 語彙知識 / 多角的語彙習得モデル / 語彙の習得過程 |
Outline of Annual Research Achievements |
小学生の児童が持つ英語語彙知識の特徴を検証するために,2020年度では複数の小学校に対して,語彙知識を調査を行い,どのような特徴を持つ英単語が児童にとってよく知られているか,または知られていないのかを検証した。2021年度は,2020年度に行った調査の結果をまとめて,論文執筆活動を行った。その結果,語彙研究専門の国際紙に1編,全国紙に1編が掲載されることになった。 国際誌に掲載された論文では,小学校中学年の児童に対して,語彙知識調査を行い,その結果,ある英単語の音素数と児童の学年という2つの要因を考慮すれば,どのくらいの割合の児童がその英単語を知っているのかに関して,ある程度精度の高い予測式を提案することができた。 全国誌に掲載された論文では,英語初学者がどのようなプロセスを経て英単語を習得していくのかに関する提案を行った。英単語には「音声」「意味」「文字」の3つの素性があり,一度の学習で3つの素性がすべて学習されるわけではない。どのような素性から習得され,そのような習得プロセスを経るのかを発表することができた。 また,2022年度は引き続き,児童に対して語彙知識調査を行っており,その結果をまとめて学会に発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定されている調査を順調に行うことができ,またその結果を学会に発表することもできた。さらに,前年度の調査結果を論文にすることができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度である2022年度では,2021年度に行った調査を論文にまとめて国内の全国誌に投稿する予定である。さらに,3年間の調査をまとめて,学会に発表する予定である。
|
Causes of Carryover |
2021年度もコロナの影響で出張に行くことができなかったため,旅費はかからかなかった。今年度は,学会参加のために旅費を使用する予定である。
|