2021 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of the effectiveness of tutorial videos for a user-friendly transcription to English pronunciation designed for Japanese elementary schools: application of a Chinese pinyin-like system
Project/Area Number |
20K13106
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
野北 明嗣 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (30868815)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英語の音素目録 / フォニックス / 英語の発音 / 第二言語音声学 / 文字と音の対応 / 範疇知覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、英語の整理整頓された音素目録の一覧とそれに対応する代表的な文字(書記素)を一つ割り当てた表、そしてそれを具体的に中国語のピンインのように使用することに関する査読付き論文が、2022年5月に音韻研究25で発表された。実は過去に2度同じテーマの論文を出版しようと試みたが、いずれも「効果が実証されていない」という理由で、不採択となった。しかし今回、3人の大学生に28回にわたり、昨年までに作った35個の動画及び同様の内容のものを指導し(コロナ渦のため全てZOOMによるオンラインレッスン)、レッスン前、14回のレッスン終了後、全28回のレッスン終了後で単語読みタスクを実行し、それを3人の北米英語母語話者の英語教員に「通じやすさ」と「ネイティブらしさ」の2点を評価していただいた。その結果を加えた論文を提出したところ、ついに採択となり、念願のこの英語の音素目録とその表記を主張した論文が出版されたので、是非読んでいただければ幸いである。 小学生や教員に関しては、コロナ渦に加え、昨年までに書いたように教員たちのプライドを傷つけてしまうなどの理由から、あまり協力を得られず、新たなデータは集められなかったが、昨年までに集めた小学校6年生の12回のレッスン前と後の単語読みタスクの録音データを編集し、3人の北米英語母語話者の英語教員に評価していただく所までは進められた。こちらは2023年度に発表予定である。 また、私の大学生への授業中にも英語の母音の識別の正確さに関して、レッスン前後でデータを取ったが、今までの査読者達からのアドバイスを元に、手法を大幅に改善した。こちらも2023年度に発表予定である。 科研費をいただけるのは2021年度までとなったが、中国語教育を応用して英語の"ルビ"を使う方法を広めることは私の人生の目標の一つであり、今後も別な仕事環境でどんどん進めていく予定である。
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Research Products
(3 results)