2023 Fiscal Year Research-status Report
英語の動詞-名詞コロケーションの誤り修正に対するコーパス参照の効果検証
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20K13109
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
佐竹 由帆 青山学院大学, 経済学部, 教授 (90754648)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | データ駆動型学習 / DDL / 英語教育 / コロケーション / コーパス / 軽動詞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、データ駆動型学習(DDL)が日本の大学生29名による英語の軽動詞学習に及ぼす影響を調査した。軽動詞は英語において多用されるが、非ネイティブスピーカーにとっては習得が難しい要素の一つである。今年度の研究では、特に6つの一般的な軽動詞(have, get, make. take, do, give)に焦点を当て、学生たちはWordbanks Onlineを活用しながら、動詞-名詞の結びつきを学ぶためのワークシートを9週間にわたり使用し、事前・事後・遅延事後テストを用いて効果検証した。 研究の結果、DDLが学生たちの軽動詞および名詞のコロケーションに関する知識を顕著に向上させることが確認された。特に興味深いことに、異なる軽動詞によって学習効果に違いが見られた。これはDDLを用いる際の重要な示唆となるだろう。さらに、ワークシートへの取り組みとコンコーダンスラインの観察が軽動詞と名詞のコロケーションを記憶する上で重要であることが示され、DDLの実践における両方の活動の意義が示唆された。 2023年度の研究により、DDLが英語の軽動詞と名詞の結びつきの学習に有効であることが示され、英語教育におけるコーパスの利用の重要性が再確認された。DDLに基づくコロケーション指導法の開発に向けた一歩となり、学習者がより効果的に言語を習得するための新たな道を開き、将来の教材開発や教育方法の改善に貢献することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度の研究により軽動詞と名詞のコロケーション学習にDDLが有効なことが示唆されたが、軽動詞により学習効果に差があることが示され、なぜそのような差が生じるのかという新たな疑問が生じ、より詳細な解釈・分析が必要になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
DDLが軽動詞と名詞のコロケーション学習に及ぼす軽動詞ごとに異なる効果について、データを再度観察し詳細に分析・解釈したい。
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Causes of Carryover |
予定より英文校正費・書籍費がかからなかったため。
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