2021 Fiscal Year Research-status Report
英語非母語話者間相互行為における自発的ジェスチャーが果たす役割
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20K13113
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
花元 宏城 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (60625797)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ジェスチャー / 非言語コミュニケーション / マルチモーダル / 相互行為 / 非母語話者 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言発令により、大学生の実験室への入室が不可能となっていたため、令和3年度はまず初年時に実施予定であった対話実験の実施、そして昨年度進めた研究(習熟度と自発的ジェスチャー使用の関係性)の分析を計画した。具体的には以下の通りである。 対話実験に関しては、昨年度同様緊急事態宣言・蔓延防止宣言が発令され大学生が通学することが困難であっため、予定していた1対1の対話実験が実施できなかった。そのため、まず昨年度の継続研究である、習熟度と自発的ジェスチャー使用の関係性について定量的分析を行い、その結果を12月にオンライン開催された、国際会議TAMS (Theoretical and analytical multimodality studies) 2021にて口頭発表を行った。またその結果を学術論文として執筆し、近日中に投稿予定である。 令和3年度も大学生が大学に通学することがほぼ困難であったため、上記に挙げた習熟度と自発的ジェスチャー使用の関係性に加え、これまでのデータを基に自然発話内の時空間表現時における自発的ジェスチャー使用について定性的分析を行い、その結果を10月にオンライン開催された、国際会議LingBaW (Linguistics beyond and within) 2021にて口頭発表を行った。その結果を学術論文として執筆し、現在査読中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記載されているように、令和3年度も新型コロナウイルス蔓延による影響のため、学生が通学できない状態が続いたため、新たな対話実験を進めることができなかった。そのため、当初予定した内容及び計画に大幅な遅れが生じたため、本科研費助成事業の期間を2年から3年へと延長を行った。一方、自発的ジェスチャーについて習熟度だけでなく時空間表現時との関係性についても探ることができたため、自然発話内における自発的ジェスチャー使用をより多角的に明らかにすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が本科研費助成事業の最終年度となるため、これまでの結果をまとめ最終報告書を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
(理由) 当該年度(令和3年度)の所要使用額については、昨年度同様新型コロナウイルス蔓延の影響により参加予定としていた国際会議が全て参加費無料のオンライン型で開催されただけでなく、対話実験を行うことができなかったため、旅費・参加者への人件費・謝礼等の使用額が持ち越されることとなった。 (使用計画) 次年度(令和4年度)が本科研の最終年度となるため、本研究成果をまとめ最終報告書を作成する予定である。
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Research Products
(2 results)