2022 Fiscal Year Research-status Report
英語非母語話者間相互行為における自発的ジェスチャーが果たす役割
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20K13113
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
花元 宏城 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (60625797)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ジェスチャー / 非言語コミュニケーション / マルチモーダル / 相互行為 / 非母語話者 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度も、昨年度に引き続き新型コロナウイルスの影響があったため、前半は昨年度同様学術論文執筆、後半は新たに分析を行った、beat gesture使用、についての発表を行い、相互行為内における自発的ジェスチャーの役割を多角的に検証した。具体的には以下の通りである。
1. 学習者の習熟度と自発的ジェスチャー使用の関連について:発話時に用いる自発的ジェスチャーの英語習熟度による使用差について、1対1の対話実験17組を基に定量的だけでなく、その機能を定性的に探った研究論文(2021年国際会議にて発表済み)が、国際雑誌Anglica Wratislaviensiaに2023年6月に掲載されることが決定した。 2. 時空間表現時における自発的ジェスチャー使用について:時空間表現時における自発的ジェスチャーの機能について、1対1の対話実験11組を基に定性的に探った研究論文(2021年国際会議にて発表済み)が、国際雑誌LingBaW (Linguistics Beyond and Within) に2023年12月に掲載されることが決定した。 3. 対話時におけるbeat gesture使用について:自発的ジェスチャーの一つである、beat gestureの機能について分析を行い、使用差については、4th International conference on language education and researchにて(オンライにて開催されたが、先方のネット回線不具合のため資料共有のみ)、英語習熟度による違いについては、1st International conference on discourse pragmaticsにて発表を行った。その結果を現在学術論文として執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度も引き続き新型コロナウイルス蔓延による影響が残り移動・学会参加等に制限があったため、当初予定していた計画に遅れが生じたが、後半は順調に進めることができた。そのため、昨年度同様、補助事業期間の再延長を行った。今年度は、前半は昨年から続く学術論文の修正(昨年度発表を行った、自発的ジェスチャーの英語習熟度による使用の違い、そして時空間表現時の関係、をまとめた学術論文がそれぞれ査読を通過し、令和5年度に発行されることが決定した)、後半は、自発的ジェスチャーの一つである、beat gesture、についての分析および発表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が本科研費助成事業の最終年度となるため、これまでの結果をまとめ最終報告書を作成する予定である。
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Causes of Carryover |
(理由) 当該年度の(令和4年度)の所要使用額については、昨年度同様新型コロナウイルス蔓延の影響により参加予定としていた国際会議が全てオンライン型(もしくはハイブリット型)で開催されたため旅費等を使用することができなかった。 (使用計画) 次年度(令和5年度)が本科研の最終年度となるため、本研究成果をまとめた最終報告書を作成する予定である。
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