2022 Fiscal Year Research-status Report
統語的プライミングを利用したペアタスクのL2関係節文理解における促進効果と持続性
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20K13120
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
平野 亜也子 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (10755490)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 英語産出 / ICT / COIL / 国際交流 / 異文化理解 / 英語教育 / グローバル人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
繰り返し英語を産出する機会となる国際協働プレゼンテーションイベントに参加した大学生15名を対象に質問紙調査を実施し、論文を執筆した。本論文の参加者は、国際英語プレゼンテーションイベント(World Youth Meetingと Asian Students Exchange Program)での英語発表を目標に、約3ヶ月間英語でオンライン交流を行った。これら一連の取り組みを通して、学生自身が「英語力」の向上および「社会人基礎力」が身についたと感じるのか、また何を学んだと感じるのか、更にどのような点に困難さを感じるのか、について尋ねた。その結果、参加者は「社会人基礎力」全般が身につき、英語のスピーキング力とリスニング力が向上したと感じた一方で、「社会人基礎力」の中の「規律性」は身についたと感じておらず、英語のライティング力とリーディング力について向上を感じなかったことが明らかになった。英語に対する自信のなさを多くの参加者が報告していたが、英語習熟度によって困難さを感じる内容は少し異なっていた。また、学生は英語表現、発表の方法、調査方法、チームワーク、異文化理解、リーダーシップの大切さなどを学んだと感じていたことがわかった。 また、上記の取組を指導した3大学に所属する教員の計画、準備、実行、の3段階における活動について調査し、その結果を国際学会で口頭発表した。台湾人、日本人、スリランカ人の教員3名の実施報告内容をもとに分析した結果、単位の発生しない課外活動でも単位の発生する課内活動であっても、アカデミックな側面(英語ライティングやスピーキング、調査方法など)とアカデミックではない側面(取り組み姿勢、異文化間交流におけるマナーなど)の指導が必要であることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「統語的プライミングを利用したペアタスクのL2関係節文理解における促進効果と持続性」本実験に向けて、実験文の作成、実験刺激となるイラストの作成は終えた。しかし、新型コロナウイルスの影響でマスクを外した状態での実験を実施することができず、当初の予定であったパイロット実験の実施には至らなかった。新型コロナウイルスが5類に移行し、マスクなしでの会話に抵抗感のない参加者を集めることができれば、パイロット実験の実施をすすめる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスが5類に移行した後、マスク未着用での会話に抵抗感のない実験参加者を集め、ペアタスク実験を実施する
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響でマスクを外した状態での実験を実施することができず、当初の予定であったパイロット実験の実施には至らなかった。 「統語的プライミングを利用したペアタスクのL2関係節文理解における促進効果と持続性」本実験に向けて、実験文の作成、実験刺激となるイラストの作成は終えた。そのため、新型コロナウイルスが5類に移行し、マスクなしでの会話に抵抗感のない参加者を集めることができれば、パイロット実験を実施し、未使用額を人件費、謝金、実験材料費、分析費用に使用する。
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Research Products
(2 results)