2023 Fiscal Year Research-status Report
統語的プライミングを利用したペアタスクのL2関係節文理解における促進効果と持続性
Project/Area Number |
20K13120
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
平野 亜也子 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (10755490)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 英語関係節文 / プライミング効果 / 英文理解 / 英文産出 / ICT / COIL / 国際交流 / 異文化理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.英語関係節文への繰り返し接触(学習)がL2文理解を促進するかまたその促進効果に持続性があるかを調査するために、学習の前後およびその翌日に心理言語学実験を実施した。その結果、学習がプライミング効果を発現させる可能性が示唆され、その内容は論文として発表した。本研究では、中級レベルの日本人英語学習者46名を関係節群・非関係節群の2グループに分け、自己ペース読み実験で学習による促進効果を確認した。実験はPC上で行われ、参加者は80文の関係節文(関係節群)または80文の非関係節文(非関係節群)を読み、各文の理解を確認する質問文にYes/Noで答えた。なお、関係節文および非関係節文の内容を統制するために可能な限り同一の語彙を用いたため、2グループで使用した確認する質問文は同一のものであった。本研究結果は論文として発表した。 2.繰り返し英語を産出する機会となるCOIL(Collaborative Online International Learning)活動における学生の学び、および教員が学生の国際交流を促進するために必要な準備などを明らかにするために、国際協働プレゼンテーションイベントに学生を指導して参加させた台湾人教員、スリランカ人教員および日本人教員が記録したフィールドノートを分析し、準備段階、計画段階および実行段階で必要な項目について論文を執筆した。 3.COIL(Collaborative Online International Learning)活動を経て国際協働プレゼンテーションイベントに参加した学生を対象に、自身が感じた学びについてのアンケート調査を実施し、その内容を国際学会で口頭発表した。 4.繰り返し英語を産出する時間を設定したTimed Writingが日本人英語学習者のライティング流暢性および動機づけに与える影響を調査し、国際学会で口頭発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「統語的プライミング効果を利用したタスクは長期的にL2文理解と産出を促進するかを検証する」本実験に向けて、時間設定をした英文ライティングをする活動「Timed Writing」を実施することで、 ライティングによるL2文産出への繰り返し産出効果は確認できた。また、英語を繰り返し産出する機会となるCOIL活動での学習者の意識調査を実施したことで、学習効果を確認することができた。現在は、統語プライミング効果を利用したペアタスクのL2文理解への促進効果を確認するためのパイロット実験の準備を整えている。今後は準備を完了させ、パイロット実験の実施をすすめる。
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Strategy for Future Research Activity |
マスク未着用での会話に抵抗感のない実験参加者を集め、パイロット実験を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で予定通りに実験を実施することができなかった。次年度は、パイロット実験および本実験を実施し、未使用額を人件費、謝金、実験材料費、分析費、研究発表にかかる費用に使用する。
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Research Products
(4 results)