2023 Fiscal Year Research-status Report
薬学分野における短期海外研修の効果向上のための蓄積・継承型学習ポータルの開発
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20K13122
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
近藤 雪絵 立命館大学, 薬学部, 准教授 (30722251)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 英語教育 / 薬学英語 / 留学 / オンライン学習 / 動画教材 / 学習ポータル / ポートフォリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究『薬学分野における短期海外研修の効果向上のための蓄積・継承型学習ポータルの開発』では、「科学英語の基本的知識と技能の修得」と「国際的視野に立ったものの見方の習得」の観点から、6年制薬学部の高年次に実施する専門的な内容を含んだ海外研修の効果を最大限に引き上げるために、海外研修経験者の知見と経験を蓄積・継承していく、オンライン学習ポータルサイトを開発する。 2023年度は、3年ぶり再開した2023年3月実施の留学プログラムの成果をまとめ、プログラムを通じて学生が得た経験と教育成果を評価し、オンラインと現地での参加者の目標達成度に関する違いを考察した。オンライン留学、海外派遣による留学の双方で、高い目標達成率が見られたが、海外派遣を経験した学生は、薬剤師の役割の理解について業務内容や権限だけでなく、回診時の薬剤師の働き方や他の医療従事者からの信頼を得ていることをより深く理解したことがわかった。また、学生が海外派遣中に病棟での回診に参加したのは一度のみであったが、その体験が理解度の向上に寄与したことが示唆された。この結果は、薬学教育学会年次大会で報告した。 2023年度の派遣学生については、留学の事前学習として「薬学英語教育」「英語教育」のコンテンツの運用を行った。また、これまでに収集した留学経験者の知見と経験をまとめたものを学習教材とし、事前学習を行った。更に、事前学習用の動画教材のアップデートを行い、プログラム参加者以外も閲覧できるよう公開した。2023年度の派遣学生が留学先の病院および大学で得た知見・経験は、ソーシャルメディアで発信することにより、海外研修の参加者だけでなく、実用薬学英語や国際的視野に立ったものの見方を身につけたいと願う学習者も閲覧できるものとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、海外派遣ができない状況が3年続いた。2023年3月にようやくフルスケールの海外研修が再開されたため、留学プログラム学習者自身が短期海外研修で得た知見・経験を効率的に蓄積し、学習コンテンツとする点で遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
過去2年間のオンライン留学および2年間の海外派遣留学に参加した学生へのアンケート結果および到達度達成度の調査結果を比較、検証し、今後留学がオンライン・現地のどちらで実施されることになっても対応できるよう、教材開発に役立てる。また、引き続き学生の現地での学びは学生自身が広くソーシャルメディアを通じて発信するとともに、ポートフォリオにまとめられた情報を精査し、有益だと思われるものについては派遣学生の事前学習のコンテンツとして運用する。今年度を本研究の最終年度と位置づけ、蓄積・継承型学習ポータルサイトの完成を目指す。学生への学習効果については、特に「科学英語の基本的知識と技能の修得」と「国際的視野に立ったものの見方の習得」の観点から検証する。
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Causes of Carryover |
2023年3月より派遣が可能となり、ようやく継続的にフルスケールの海外留学プログラムを実施できる状況となったため、2023年3月、2024年3月の派遣の成果をあわせ、学習コンテンツの開発と公開を順次行い、ポータルサイトを完成させ、その成果を学会・論文等で報告する予定である。
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Research Products
(4 results)