2023 Fiscal Year Annual Research Report
英語学習者による動詞の用法の習得調査と効果的な指導法の開発
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20K13131
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大瀧 綾乃 静岡大学, 教育学部, 講師 (60840676)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 第二言語習得 / 英語学習者 / 他動詞用法・自動詞用法 / 他動詞・自動詞・自他両用動詞 / 主語の有生性 / 明示的文法指導の効果 / 直接否定証拠 / 英文法指導法の開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、他動詞の習得について調査を行なった(大瀧, 2023)。英語学習者は、他動詞の目的語が欠如した文を文法的であると誤って判断する傾向があることが分かっているが、その決定的な要因は明らかになっていない。令和5年度の調査を通して、そのような誤りへの気づきの程度が動詞によって異なることを明らかにした。なぜ動詞により目的語欠如の誤りへの気づきの程度が異なるのか、動詞のアスペクトの観点からの影響を中心に更に調査を行う予定である。 本科研費プロジェクトを通して、英語学習者が動詞の用法を正しく理解し、使用できるようにするための効果的な指導法を開発することを目指し、動詞の習得とその指導の効果についての検証を行った。動詞の習得においては、主語の有生性からの影響を調べる文法性判断テストを行った結果、学習者は「有生物名詞句が能動文の主語に置かれる」というストラテジーを用いることで、無生物名詞句が主語となる文を誤りであると判断する傾向があると分かった。さらに他動詞の目的語欠如の誤りについて、その要因を調べるための実験を行なった。他動詞の相違によって目的語の欠如を容認しやすい動詞と容認しにくい動詞があることを明らかにした。 指導の効果については、自動詞(非対格動詞)への正しい理解に焦点を当て、主語の有生性と文の構造に焦点を当てた指導法について検証を行った。その結果、指導直後は効果がみられたものの、遅延テストまで効果が持続しないこと、自動詞を他動詞用法として用いられた非文法的な文に対して指導の効果がみられないことも分かった。非文法的な他動詞用法の文に対する指導法を開発するため、直接否定証拠(自動詞を用いた他動詞用法は誤りであると提示すること)を提示することの効果を検証した。その結果、直接否定証拠を与える文法指導は、自動詞文への誤りを減らすことに効果的であると示すことができた。
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Research Products
(3 results)