2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of the English listening test with background noise
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20K13141
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
藤田 亮子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00756281)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リスニング / ノイズ / 第二言語習得 / テスト開発 / 背景音 |
Outline of Annual Research Achievements |
バックグラウンドノイズを伴う英語リスニングテストを開発することを、本研究の目的とする。昨年度作成したバックグラウンド付き英語リスニングテストを使用して、異なる種類のバックグラウンドノイズが、英語学習者のリスニング理解に与える影響を検証した。 日本人大学生60名を対象として実験を行った。学習者は、ノイズなし、自然なノイズ、バブルノイズの3種類のリスニング問題に解答した後、リスニング理解の自信度とノイズに対する意識に関する質問に回答した。リスニングテストの結果、ノイズなしの問題は2種類のノイズの問題よりも有意に得点が高かった。自然なノイズとバブルノイズでは、有意差は見られなかったため、ノイズの種類はリスニング理解度に影響を与えないという結果だった。しかし、アンケートの結果、バブルノイズのほうがより英語音声が聞こえにくい、というコメントも見られた。よって、自然なノイズもバブルノイズと同じく学習者のリスニング理解に負の影響を与え、ノイズが付加されることで、ノイズなしの音声理解よりも学習者のリスニング理解度が低下することが分かった。 リスニング理解度の自信度は、ノイズなしでノイズありよりも有意に高かったが、ノイズの種類によるリスニング理解の自信度の違いは見られなかった。アンケート調査の結果から、約3分の1弱の参加者がノイズの種類の違いを感じていて、ノイズの種類の違いに対する意識は学習者によって様々であることが分かった。 リスニングの内容と合う自然なノイズであっても、学習者のリスニング理解が下がることから、リスニング音声のノイズは自然なノイズかどうかにかかわらず、学習者のリスニング理解に大きな影響を与えることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、前期に協力者、実験教室確保の手続きをし、後期に実験を実施した。結果については、口頭発表を行ったが、口頭発表での聴衆からのコメントを基に再分析を行っているため、論文執筆に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、大人数の参加者に対してリスニング実験を実施し、量的分析を行った。今後は、少人数の参加者を対象に、発話プロトコル、面接などを実施し、学習者の聴解過程の詳細を検証する。
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Causes of Carryover |
学会がオンラインになったため、旅費が不要になったことが、次年度使用額が生じ た主な理由である。 使用計画として、論文投稿費、今年度実施予定の実験協力者謝金に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)