2020 Fiscal Year Research-status Report
Follow-up study on the effectiveness and participants of one-on-one English instructional support
Project/Area Number |
20K13142
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
今井 純子 順天堂大学, 国際教養学部, 准教授 (00458506)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 個別学習支援 / 第二言語ライティング / 学習者の視点 / 追跡調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学英語教育における個別学習支援の効果を、学習者の視点から追跡するため、様々な文脈でのデータ収集を経て、結果を横断的に比較することにより、質の高い学習支援システムを提案することを目的としている。研究1年目にあたる2020年は、申請当初、アメリカの大学での英語個別支援に参加した学習者とチューターを追跡し、体験の振り返りとデータ解釈を記録し、支援参加の長期・二次的効果を追跡調査する予定であった。並行して、国内の研究協力校から例年、フィリピン・セブ島でのマンツーマン式英語留学に参加する日本の大学生を対象として追観察を行い、追跡調査のベースとなるデータ収集を予定していた。 しかしながら、社会状況の予期せぬ変化により、追跡調査や追観察等のデータ収集が不可能となった。そのため、本年度の研究実績としては、(a) 本研究における理論の精緻化を目的とした、応用言語学及び個別支援全般からの文献調査、(b) 今後の追跡調査で学習者にデータ解釈を促す際にベースとなるデータの整理・分析・分類作業、(c) 社会状況の変化を踏まえた上での研究対象や研究方法の再考、(d) 次年度のデータ収集に向けた準備、に限られた。本年度の遅れを取り戻すべく、研究2年目にあたる2021年度は、オンラインでの個別学習支援も視野に入れ、オンラインテレビ会議システム等を利用して協力者や学習者にアプローチするなど、社会状況の変化の中においても持続可能な形で、データ収集並びに分析、成果報告を遂行する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルスの流行に伴った通常授業のオンライン化、夏季留学プログラムの中止、学会・出張の中止が相次ぎ、予定していたデータ収集、研究協力者へのアクセスが不可能となり、通常業務での緊急の対応により、研究に当てられる時間が極端に減ってしまったため、2020年度においては、文献調査と既存のデータの再分析にとどまった。また、成果発表や協力者との打ち合わせを予定していた国際学会での発表が軒並み中止または延期となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初は、研究1年目(2020年)にフィリピン・セブ島の英語学校で個別学習支援を受ける学習者を観察し、3年に渡ってその効果についての学習者の視点を追跡する予定であったが、1年目に続き、2年目も当初予定していたデータ収集は見込めない模様である。そのため、今後は、2019年以前に個別学修支援を受けた学習者や代替措置として本年度予定しているオンラインでの個別学習支援プログラムにも学習者の対象として視野を広げ、追跡調査の実施を予定し準備を整えている。また、学会・出張の中止により、直接の対面が叶わなかった研究協力者とも、徐々に連絡を再開している。
|
Causes of Carryover |
現地訪問を伴うデータ収集や成果発表・協力者との打ち合わせを予定していた国際学会の中止・延期となり、年度を通して出張ができなかったため。また、データ収集を行うことができず、データ収集や分析に伴う予算の使用が先送りとなったため。
|
Research Products
(2 results)