Development of Autonomous Learners Through an English Listening Strategy Instruction Program

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K13153
• Research Institution: Hiroshima University
• Principal Investigator: 山内 優佳 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (40781365)
• Project Period (FY): 2020-04-01 – 2024-03-31
• Keywords: リスニング / 英語 / 自律的学習 / 方略

Outline of Annual Research Achievements

本研究は，「多様な学習者に応じるリスニング指導とはどのようなものか」という革新的な問いのもと，(1) 多様な学習者に応じる英語リスニング方略指導プログラムを開発すること，(2) その指導プログラムの効果を検証することを目的としている。
音声教材を放送して問題に解答するリスニング活動では，授業形態は指導者1対教室全体の一斉授業となりがちである。しかしながら，学習者は個々の脳内で（あるいは行動を伴いながら）能動的に聞く活動に従事しており，その無／意識的な処理や行動の様相は多様である。学習者の方略使用傾向と教材に応じた方略の相互作用を最大限に引き出すことが指導の肝となろう。また，学習者が自身の方略使用と方略コントロールを身につければ，それらを長期的に活用し，学び続ける自律的な学習者の育成にもつながると考えられる。
文献調査としては，これまで調査者が専門としていた外国語教育の観点のみならず，聴覚障害者に対する支援・作業療法の観点から，視覚的な方略についてより広い知見を得ることができている。
当初計画では，令和3（2021）年度に予備調査を実施する予定であったが，研究代表者の所属が変更したことに伴い，実践研究が当初計画のとおりには進まないという状況である。そのため，継続的な調査が実施できるよう，学外の英語指導者に対して協力を仰ぎ，2022年度以降の研究計画について共同で計画をし，方略使用や自己調整学習の実態調査を行うこととした。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初2021年度には予備調査，2022年度・2023年度において本調査（事前・事後・遅延）を実施するものであった。しかしながら，令和3年度より研究代表者の所属が変更したことに伴い，授業を長期的に継続して担当することがなくなったため，遅延調査を含む調査は実質不可能となった。

Strategy for Future Research Activity

高等学校とも協力のもと，広く実態調査を行う。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染拡大による移動の制限により，出張が行えず，旅費が全く使用できず，次年度使用額が生じた。令和4（2022）年度，対面実施される学会への参加や，一部，調査実施費用に充てることを計画している。