2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of Autonomous Learners Through an English Listening Strategy Instruction Program
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20K13153
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山内 優佳 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (40781365)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リスニング / 英語 / 自律的学習 / 方略 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「多様な学習者に応じるリスニング指導とはどのようなものか」という革新的な問いのもと,(1) 多様な学習者に応じる英語リスニング方略指導プログラムを開発すること,(2) その指導プログラムの効果を検証することを目的としている。音声教材を放送して問題に解答するリスニング活動では,授業形態は指導者1対教室全体の一斉授業となりがちである。しかしながら,学習者は個々の脳内で(あるいは行動を伴いながら)能動的に聞く活動に従事しており,その無/意識的な処理や行動の様相は多様である。学習者の方略使用傾向と教材に応じた方略の相互作用を最大限に引き出すことが指導の肝となろう。また,学習者が自身の方略使用と方略コントロールを身につければ,それらを長期的に活用し,学び続ける自律的な学習者の育成にもつながると考えられる。 令和5(2023)年度は,前年度に実施した実態調査のデータ分析を進めた。 (1) 調査は高校生を対象に,夏休み前後においてリスニング方略(メタ認知的気づきに焦点をあてたもの)の使用傾向を申告する質問紙調査である。その結果,(a) Problem Solving,(b) Planning and Evaluation,(c) Directed Attentionの3要因についてメタ認知的意識に向上がみられた。また,夏休み前(1学期中)には教科書や教材をシャドーイングする学習行動が多くみられた。夏休み中には,限られた人数ではあるが,映画や動画配信サービスを英語で視聴する者が存在した。 (2) 高校生および大学生を対象に,リスニング方略(Vandergrift, 1997による一覧)の使用傾向を申告する質問紙調査を実施し,概念的追試を行った。その結果,元論文の研究結果が再現されないこと,また,方略と習熟度の間に元研究では報告されていない関連があることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度はリスニング授業担当がなく,2023年度は産前産後休暇・育児休業を取得していた。
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Strategy for Future Research Activity |
・2022年度に実施した調査の結果のうち,未公表のものについて学会にて発表する。 ・実践研究を実施するため,教材等の準備を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍以前・妊娠出産以前に申請・採択された課題であり,当初予定の学会参加が叶わず,旅費をほとんど使用できていない。 2024年度は国内を中心に出張計画を立てている。また,研究結果の公表に際し,英文校正を含む出版費用として使用する。
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