2023 Fiscal Year Research-status Report
アーカイブズの保存と利用に適用可能な外部資金制度のモデル構築研究
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20K13158
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
元 ナミ 東京大学, 文書館, 助教 (10783920)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | アーカイブズ / 公文書館 / 助成制度 / 基金獲得 / 予算確保 / コミュニティアーカイブ / 補助金 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域アーカイブズの保存と利用を促進するための外部資金および補助金制度の適用モデルを構築することである。そのため、本年度は、地方公文書館等が主体となり、アーカイブズ事業を推進するための外部資金・助成制度の導入可能性を検討した。 特に、2011年の東日本大震災後、被災地域の資料を中心とした地方自治体が「被災地域情報化推進事業(情報通信技術利活用事業費補助金)」の「被災地域記録デジタル化推進事業」を活用して展開したデジタルアーカイブ構築事業と、地域ベースで行われた「コミュニティアーカイブ(Community archivesommunity archives)」の活動およびその背景を概観した。これらの活動から作成された記録資料や収集された史資料の保存を効果的に進めるために、地域の図書館や公文書館の収集方針を分析し、公文書や古文書以外の地域資料の所蔵状況を確認した。その結果を踏まえ、地域ベースで保存すべきアーカイブズ資料を収集する公文書館の役割を明確化した。 研究の成果は、英国とアイルランドのアーカイブズ・記録協会2023年大会(The Archives and Records Association UK & Ireland 2023 Conference)で報告し、コミュニティアーカイブに関わる多くの専門家やアーキビストと意見交換を行い、交流を深める機会となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、文献調査や国内外の学会報告などを実施した。予定していた実地調査やインタビュー調査は進行していなかった。次年度にこれらの調査を進め、その結果をまとめる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、公文書館制度等を管轄する中央省庁などを対象にヒアリング調査を実施し、海外ではアーカイブズに関連する外部資金や助成制度の実施機関でインタビュー調査を行う予定である。最後に、これまでの研究成果をまとめ、地域アーカイブズの収集と保存を効果的に進めるための外部資金や補助金の導入モデルを提案する。
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Causes of Carryover |
本年度は、2023年9月の海外学会報告直後に新型コロナウイルス感染症に罹患し、療養を要したため、その後の海外調査スケジュールを見送った。 次年度は、引き続き国内外での実地調査を実施し、オンライン会議や資料収集、情報共有などを行う予定である。
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Research Products
(3 results)