2021 Fiscal Year Research-status Report
1930年代フィリピンにおける農民運動とコミンテルンの革命運動
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20K13199
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
芹澤 隆道 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 研究員 (70811248)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フィリピン / コミンテルン / 農民 / 共産主義者 / ルガスピ |
Outline of Annual Research Achievements |
1930年代世界恐慌によって大打撃を受けた東南アジア各地の農村では、植民地経済からの解放を求める農民蜂起が頻発していた。さらに当時は東南アジアに共産主義が紹介された時代でもあり、各地に共産党が結成され、コミンテルンの指導によって世界革命を目指された。本研究は、アメリカ植民地であったフィリピンにおいて、コミンテルンから派遣された共産主義者たちは、これら農民蜂起とどのような関りを持ちながら共産主義革命を模索していたのか、世界的に見てもフィリピン史研究ではこれまで使われてこなかったモスクワにあるロシア国立社会政治史文書館(ルガスピ)の資料調査に基づいて明らかにする。ここに挙げたように本研究の根幹となるのは、モスクワにあるロシア国立社会政治史文書館(ルガスピ)における資料調査である。2年度目である2021年度の実績は、初年度に引き続き、新型コロナ・ウィルスの世界的な蔓延と、2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻によって渡航が規制されてしまい、予定していたモスクワをはじめとする海外における資料調査を全く実施できなかった。そのため国内で実施できる関係資料や書籍の収集・分析を重点的に行い、2022年3月に『アジア経済』から書評「黒川伊織著『戦争・革命の東アジアと日本のコミュニスト 1920-1970年』」を刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該年度は、本研究の根幹をなす海外における資料調査を、世界的な新型コロナウィルス蔓延とロシアのウクライナ侵攻によって、全く実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
国内で実施可能な資料・書籍の収集と分析をさらに進め、学会や研究会で発表を積極的に行う。モスクワをはじめとする海外における資料調査に向けて万全の準備をする。
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Causes of Carryover |
2021年度に予定していた海外資料調査を、新型コロナウィルス蔓延とロシアのウクライナ侵攻によって全く実施することができなかったために、その予算を2021年度分の予算として請求した。ウィルス蔓延と侵攻が収束次第、遅れている資料調査を直ちに実施にする。
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Research Products
(3 results)