2022 Fiscal Year Annual Research Report
多元的な政治制度を横断する政党組織に関する比較研究
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20K13400
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石間 英雄 京都大学, 法学研究科, 准教授 (30866786)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 政党政治 / 二院制 / ネットワーク分析 / テキスト分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本とオーストラリアの主要政党を題材として、政党組織の形態について、上下院の関係、また国政議員と地方議員の関係を踏まえて研究するものであった。目に見えにくい組織のあり方について、議会の議事録の計量テキスト分析や政党組織内部の人事データの分析を通じて、政党内部の利害対立の存在や組織のあり方について明らかにすることを特徴としている。
2022年度は、まとめの段階であり、論文執筆、研究報告、論文の投稿を中心に活動をおこなった。第一に、二院制のもとでの政党内部の対立・協力のあり方について検討をおこなった。衆議院議員と参議院議員の活動の対応関係について検討し、組織内部における都市部の利益代表のあり方について検討を続けた。第二に、二院制と政党のあり方について、主に政党システムの観点から、政党の規模と二院制のあり方について検討した。政党が集約されるプロセスと二院制が関係していると想定し、二院制の元では政党の規模が大きくなるという仮説について、多国間比較データを利用して検討した。第三に、議会における発言を用いて政党内部・政党間の対立のあり方を、機械学習の手法を用いて明らかにしようとした。第四に、政党内部のネットワーク形成のあり方について人事データを用い、検討した。自民党政務調査会の人事データを用い分析したところ、時代ごとにネットワークのあり方に変化がみられ、組織間をつなぐハブとなる議員が現れるようになった。これらの研究について、それぞれ論文としてまとめ、一部査読付き学術誌に投稿中である。
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