2020 Fiscal Year Research-status Report
オーラルヒストリーのデータ分析:英領インド分割の個人レベルでの影響
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20K13401
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菊田 恭輔 大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (70865196)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オーラルヒストリー / データ分析 / インド / インド分割 |
Outline of Annual Research Achievements |
先方との交渉が完了しインド分割に関するオーラルヒストリーのデータを入手することができた。それに加えて、インド分割前の国勢調査に関するデータ及びDistrictの境界線に関するデータを入手した。これらは研究における中核的なデータに位置するものであり、これをもってデータ収集はひとまず完了したものと言える。 これらと並行して、テキスト分析の手法および1947年インド分割の背景に関するを調査した。これらについては未だ進行途中であるが、オーラルヒストリーのデータにテキスト分析の手法が応用可能であること、またインド分割の統計的手法の画期性について再確認することができた。 また、本件と関連しているインドの選挙と紛争に関する論文についても現在投稿を行っている最中である。複数のジャーナルから掲載不可となってしまったが、査読意見を取り入れ、論文を見直し、粘り強く投稿を行っていきたい。政治学において知名度のある国際的学術誌に論文を掲載することは、日本の政治学を国際化する上で重要なものと考えている。 今後の予定としては、手法及びケースについてさらなる理解を深めるとともに、分析を一通り終えることを目標とする。まず、国勢調査に関するデータに若干の不備があるため、それを修正する。そのうえで、国勢調査のデータとオーラルヒストリーのデータを紐付け、分析を行う予定である。分析が終わり次第、論文を執筆し、ジャーナルへの投稿を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国勢調査データに若干の不備があったことを除き、概ね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
上で示したように、手法及びケースについてさらなる理解を深めるとともに、分析を一通り終えることを目標とする。まず、国勢調査に関するデータに若干の不備があるため、それを修正する。そのうえで、国勢調査のデータとオーラルヒストリーのデータを紐付け、分析を行う予定である。分析が終わり次第、論文を執筆し、ジャーナルへの投稿を進める予定である。
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Causes of Carryover |
コロナにより旅費の支出がなくなった一方、物品費の購入が増加した。前者のほうが後者より少し大きかったため、若干の繰越が発生した。来年度に出張が可能になればその費用に当てる予定である。それが難しい場合もデータなどの購入費として利用する予定である。
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