2022 Fiscal Year Annual Research Report
18世紀後半のフランスにおけるアメリカ論に関する政治思想史研究
Project/Area Number |
20K13405
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
永見 瑞木 大阪公立大学, 大学院法学研究科, 教授 (10780629)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 政治思想史 / 18世紀フランス / 米仏関係 / アメリカ論 / フランス革命 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度も引き続き、収集した資料の読解や分析の作業を進めながら、これまでの研究の取りまとめの作業に着手した。具体的には、前半では、以前から取り組んでいた仕事であり本研究課題に直結するものではないが、ピーター・マクフィー著『フランス革命史』の翻訳を刊行することができた。これはポスト修正主義の革命史研究の近年の動向を知ることができる重要な文献であり、本研究課題の遂行にも大いに資する作業となった。 後半では、この三年間の研究期間において初めて渡仏が叶い、国立図書館での資料調査や研究者との交流を行うことができた。図書館での調査は主に革命期のアメリカ論に関するものであり、紙媒体でしかアクセスできない資料を中心に確認作業などを行なった。研究者との交流ではアメリカ史研究者と、今後の研究企画などについて情報交換をする機会を持つことができた。また海外から研究者を招聘しての研究会にも参加し、18世紀フランスの政治思想やルソーの政治思想について意見交換などを行なった。 研究期間全体としては、基本的に資料の収集と一次文献、二次文献の読解・分析の作業に充てられた。その成果を論文にまとめる作業は継続中であり、まずは学会での報告を行うことを予定している。
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