2022 Fiscal Year Research-status Report
有権者が政治意識を持続する仕組みの解明:メディアの信頼度を軸とした国際比較
Project/Area Number |
20K13409
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
劉 凌 早稲田大学, 政治経済学術院, その他(招聘研究員) (80844521)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 政治コミュニケーション / 国際比較 / 政治情報接触 / 政治情報処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究ではメディアの政治的効果が限定的であると言われてきたが、なぜ人々の政治意識はメディアに影響されないのか。既存の理論は、主にメディアへの不信感が強いアメリカの文脈で発展したものであり、メディアの信頼度が高い国々にそのまま適用することには問題がある。このような問題意識を踏まえて、本研究は、有権者の政治情報への一連の受容過程を精緻に分析しつつ、メディアの信頼度を軸とした体系的な国際比較を行う。これによって、政治コミュニケーション研究全般に新しい一般的な知見を貢献することを目指す。
2022年度の研究成果として挙げられるのは、以前に実施した本研究課題の一つ根幹を成す日米港の比較調査の結果を論文にまとめ、本分野の有力な国際ジャーナルへ投稿し、現在審査中である。さらに、学内の研究者のみならず、学外の研究者とコラボレーションでき、European Journal of Political Research Political Data Yearbookという学術誌へ寄稿できた。コロナ禍の中で、色々な制約があるにもかかわらず、積極的に研究活動を展開したと言える。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の中で、色々な制約があるにもかかわらず、積極的に研究活動を展開した。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初計画した情報処理過程に関する調査実験を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナ情勢のため、当初計画した海外学会参加などが難しくなった。使用計画として、積極的に学会参加し、研究成果を広く公開する予定である。
|
Research Products
(4 results)